- 中国の首都である直轄市。
- 上海に次ぐ、中国第2の都市。
- 14区2県からなる。 (2010時点)
- 地形
- 面積:1万6800平方km(周囲518km)
- 華北平原の西北端に位置する。
- 南部以外は山に囲まれていて全市域の約62%を山地が占めている。
- 河川には普段水が流れておらず水不足が深刻になっている。
- 気候
- 春は乾燥していて強い砂埃の風が立つ。
- 夏は高温多湿で霧や靄が降りる日が比較的多く雨は少ない。
- 秋は雨がやや増えるが、特定の時刻に集中的に降ることが多い。
- 冬は低温乾燥で厳しい寒波が襲うが、乾燥のため雪はそれほどは降らない。
- 北京語
- 市街地
- 中心に天安門があり、中国のシンボルになっている。
- 世界最大の広場といわれる天安門広場の西側には、国会議事堂にあたる人民大会堂がたつ。
- 1989(平成元)年、西側諸国では人権抑圧事件だとする天安門事件が起きる。
- 明時代の内城の城壁がとりはらわれた跡には環状道路2号線がつくられ、その外側には環状3、4号線が建設された。
- 2008(平成20)年の北京オリンピックに向けて大規模な再開発が行われた。
- これにより伝統的な街並みを構成していた胡同と四合院の多くが消滅した。
- 中心市街地をとりかこむように、周辺には工業地区、文教地区が広がる。
- 北西郊の中関村(ちゅうかんそん)(チョンコワンツン)一帯には市内の4割の大学、4分の1の国立研究機関が集中し、中国の頭脳地区といわれる。
- 農業
- 南東の平野部を中心に農耕地が広がり、市域の約3割を占める。
- 近郊では強制給餌(きゅうじ)で太らせる北京ダッグの飼育が行われている。
- 交通
- 鉄道交通の心臓部にあたり、モスクワ(ロシア)、ウランバートル(モンゴル)、ピョンヤン(平壌)(北朝鮮)行きの国際列車をはじめ、チベット自治区、海南省(海南島)をのぞく国内のすべての省、市、自治区の首府と結ぶ直行列車が発着する。
- 北東の郊外にある北京首都国際空港は中国で最も忙しい空港だという。
- 新ターミナル建設は日本のODAによるが、日本の援助であることを示すプレートがターミナルオープン後に取り外され、それを日本側が指摘すると、しばらく取り付けられたが、その後また取り外された、という報道があった。
- 京劇
- 北京原人
- 盧溝橋
- 歴史
- 戦国時代(日本-弥生時代前期)、七雄のひとつとして成長した燕(えん)はこの地に都をおき、「薊城」(けいじょう)と呼んだ。
- 936年(平安時代中期)、遼(りょう)の副都となり、「南京」(なんけい/なんきょうまたは「燕京」(えんけい/えんきょう)と呼ばれた。
- 1153年(平安時代末期)、金の都がこの地に移り、「中都」と改められた。
- 1272年(日本-鎌倉時代)、元の都として「大都」(だいと)と命名され、初めて中国全体の首都となった。
- 大都を訪れたマルコ・ポーロは、「東方見聞録」の中で大都や宮殿の雄大さを賞賛した。
- 1421年(室町時代中期)、明の永楽帝は「北平」と呼ばれたこの地に宮殿を新築して国都とし、「北京」と改称した。
- 1553年、内城では住民を収容しきれなくなったため、南に外城がつぎたされ、特有の凸字型の輪郭となった。
- 1644年(日本-戦国時代)、政権をとった清は、明の北京城をそのまま受け継いだ。
- 1921(大正10)年〜1949(昭和24)年、中華民国が南京(ナンキン)に首都を移し、北京を北平の旧称に戻した。
- 1949(昭和24)年1月、北京は無血解放され、10月1日、毛沢東が天安門上に国旗となる五星紅旗を掲げて中華人民共和国の成立を宣言したときから、北京は再び中国の首都となった。
- 世界遺産
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