中国語 |
ちゅうごくご
Chinese (標準中国語・北京官話)
Mandarin |
- 中国と台湾を中心に、主に漢民族によって話されている世界で最も多くの人が使っている言語。
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- 中国、台湾の公用語。
- 中国の12億人以上の人口の約93%と、海外の華僑に使われており、「世界で最も多くの人に話されている言語」。
- 日本語、朝鮮語、ベトナム語のような起源上、無関係の言語に大きな影響を与えた。
- 18世紀(日本-江戸時代中期)までに世界中で印刷された本の内、おそらく半分以上が中国語だったという。
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- 中国語の特徴
- ほとんど動詞の活用がない。
- 発音の似ている単語の意味の違いを示すため、音声曲線(上がる、下がる、保つ)を割り当てている。
- 北京語には第1声から第4声までの4つの声調があり、これを「4声」と呼ぶ。
- 日本の漢字と違って、漢字一つに割り当てられている読み方は一つしかない。
- 方言は、共通の表記体系を採用しながら、相互に理解不能なほどの大きな違いを持っている。
- 中国人の約70%は、官話方言と呼ばれる北方方言(北京語)を話している。
- その他の方言
- 広東語: 粤(えつ)方言 香港、広東省、華僑
- 湖方言(湖南語): 湖南省
- びん方言: 福建省、台湾
- かん方言: 広西省
- 呉方言: 江蘇省、浙江省、上海語を含む。
- 客家(はっか)方言: 華南各地
- 語彙は豊富であるが、その多くが同音異義語である。
- そのため、複数の語を組み合わせた複合語を発展させて区別するようになった。
- 文法的な違いを示すための単語の変化がないため、文中での単語相互の関係を示すものとして、英語以上に語順が重要。
- 動詞が時制を表さず、また英語の関係節に相当するものがない。
- 1956年(昭和31)に制定された「簡体字」と呼ぶ略字を正式な文字として使われている。
- 漢字をマスターすることの難解さが識字率の低さを生み、中国の後進性の要因になっているとして、魯迅は「漢字が滅びなければ中国は必ず滅びる」と言い切っていた。
- 漢字の簡略化は、「字形を簡単にすること」、「同音異義で書き方だけが違う異体字を整理するなどで字数を減らすこと」の両面で進められた。
- 筆画を減らすための工夫は、「輪郭のみを残す」、「草書体を用いる」、「一部を符号化する」、「古字や異体字の中から筆画の少ないものを選ぶ」などの方法で行なわれた。
- 1956年(昭和31)に全国で使うことができるようにする普通話が制定された。
- 日本では漢字の読み方を仮名で表すが、中国では、漢字の発音を示す方式としてローマ字による発音表記である「ピンイン」が1958年(昭和33)に制定された。
- ピンインのローマ字綴りは中国の発音を示すために特に定められたもので、英語の読み方とは大きく異なる部分がある。
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2010.02.18 |
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