地震 じしん
Earthquake
  • 地殻内で岩石に蓄えられた弾性ひずみが突然解放され、もとに戻るときに起こる振動。
  • 振動により発生する地震波は、表面派と地球内部を伝わる実体波に分けられる。
    • 実体波
      • 振動の波動が伝わる方向と同じ方向に振動する疎密波を、P波または縦波と呼んでいる。
      • 振動波が伝わる方向と直角に振動が起こるものを、S波または横波と呼ぶ。
      • P波は常にS波より伝搬速度が速く、地震が起こったときに、P波がまず地震観測施設で観測される。
    • 表面派
      • 地球の表面にそって伝わるもので、表面波には進行方向に対して垂直で水平方向に振動するラブ波と、鉛直面内で回転するように振動するレーリー波がある。
      • 一般に実体波よりも遅い。
    • 地震が発生すると、最初はカタカタという小刻みな揺れを感じるが、これを初期微動という。
      • しばらくして大きく揺れるのを感じるが、これを主要動という。
  • 強度のスケール
    • マグニチュード
      • 地震の中心点で放出されるエネルギーの強度。
      • 1から9までのランクがあり、対数スケールで表される。
        • 例えば、マグニチュード7はマグニチュード6の10倍の大きさ、マグニチュード5の100倍。
      • 論理的には限界がないが、マグニチュード9.5が実質的な限界であると考えられている。
    • 震度
      • 地震の大きさを震度で表す。
      • 震源(地震の中心)から遠く離れるほど表層での影響は小さくなるので、測定地点によって数値が違ってくる。
      • 震度0〜7までで、震度5と6を震度5弱、5強、震度6弱、6強に分け、全部で10段階で表示される。
        • 震度7でほとんどの建物が全壊するほどの強度。
  • 液状化現象 (Liquefaction)
    • 飽和に近い水を含んでいる砂層で、地震の際に地盤が液体のように振る舞う現象。
    • 地震動による上昇水圧などによって、砂や水が噴出することがある。
    • 砂粒子が水中に浮遊した状態になり、いわゆる液状地盤になるので、その上に建っている重いビルは沈み、軽いガソリン・タンクやライフライン共同溝などは逆に浮き上がる。
    • 2011(平成23)に起きた東日本大震災では、沿岸部を中心に、世界最大の面積の液状化現象が発生した。
  • 参考:エンカルタ2007/YAHOO!百科事典/Wikipedia
関連
関連HP
公益社団法人日本地震学会
財団法人地震予知総合研究振興会
■地震の振動を体験できる起震車・・・立川防災航空祭(東京都立川市) ビデオ映像あり動画

2011/10/23
■日本列島で起きた地震の分布・・・日本列島の素顔:国立科学博物館日本館(東京都台東区)

2011/2/16
■明治時代の地震波の立体模型・・・自然を見る技 国立科学博物館日本館(東京都台東区)

2009/12/2
*2011.07.10

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