- もともと法然の浄土宗に源を発し、その門下の一人であった親鸞の系譜が、独自の展開をみせ一宗を成したもの。
- 念仏による往生を説いた浄土宗に対し、念仏を必要とせず、ただ阿弥陀仏を信じることで救われるとした。
- 信心を得た人は、現世においてすでに往生が約束され、如来にも等しいとされた。
- また、末法の世では悪人こそ往生の正因であるとした「悪人正機説」をとなえ、肉食妻帯(にくじきさいたい)の在家主義を実践した。
- 直弟子がまとめた、親鸞の語録である『歎異抄』(たんにしょう)の「善人なおもて往生をとぐいわんや悪人をや」が有名。
- 第3代覚如のとき、本願寺の寺号を掲げて独立した教団となった。
- 第11代顕如が没すると、後継問題が起こり、本願寺派(西本願寺)と、大谷派(東本願寺)とに分裂した。
- 親鸞の血脈を中心とする本願寺に対し、親鸞の門弟たちによる法系各派と本願寺2派、明治時代に本願寺から分立した興正派とを合わせて、真宗十派という。
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