宗教
悟り さとり
  • 真理に目覚めること。
  • 悟りは、特に仏教において重要視され、悟りを開くことによって、釈迦の説いた教えを理解し、迷いをたち切ることが、仏道修行の究極の目的であるとされている。
    • 迷いのある間は、輪廻を続けなければならないが、悟りによって、その輪廻から解脱することができる。
    • 悟りを得るための方法としては、戒律を守ること、仏典を研究すること、儀礼を執行すること、修行を実践することなどがあげられる。
  • 仏教において、悟りが重視されているのは、その教えが釈迦の悟りに基づいているから。
    • 王族の息子として生まれ、何不自由ない生活をしていた釈迦は、人間が避けることのできない生老病死の問題に悩み、遁世して修行生活を実践した。
    • 修行は苦行にまで至ったが、釈迦は、苦行によっては悟りを得ることができないと考え、苦行を中止し、体力を回復したのちに菩提樹の下で瞑想に入った。
    • 釈迦は、その瞑想の中で、悪魔の誘惑を退け、悟りに達したとされる。
    • 悟りの境地は、涅槃とよばれ、その境地に到達すれば、さまざまな煩悩が取り除かれ、何物にも執着しない穏やかな心の状態が実現されると考えられている。
  • そもそも悟りは、釈迦の内面でおこった宗教体験であり、それが具体的にどのようなものであったのかを外部から推し量ることは困難である。
    • さらに、釈迦の悟りは究極的で最高のものであるために、一般の人間には理解できないとされている。
  • 「理解する」という意味で「自分の至らなさを悟った」というように日常会話でも使う。
  • 参考:エンカルタ2007
2010.06.10

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