宗教・仏教 |
涅槃 |
ねはん |
- 明らかな智慧(ちえ)をもって煩悩を克服した精神的に平安な状態で、仏教における最高の境地。
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- サンスクリットのニルバーナ、パーリ語のニッバーナの音写。
- 仏教以前からあった言葉で、本来は「吹き消されたこと」を意味し、転じて死を指すようになった。
- そこから漢訳は滅、寂滅などとされる。
- 仏教で用いられるようになってから「煩悩の火の消えた状態」という意味になった。
- 死と悟りの境地の2つの意味を持つところから、死の前後で涅槃を分ける考えが生まれ、肉体も消滅したあとを完全な涅槃とした。
- 大乗仏教では、涅槃の世界にとどまらず悟りをひらいたあとも煩悩に苦しむ衆生の世界で行を実践することこそ崇高な境地であるとする無住処(むじゅうしょ)涅槃をとなえた。
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- 俳優・沖雅也(享年31)が1983(昭和58)年に京王プラザホテル(東京都新宿区)の最上階の47階から飛び降り自殺したとき、遺書に『おやじ、涅槃でまってる』と遺したことは有名。
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2010.06.10 |