宗教 |
大乗仏教 |
だいじょうぶっきょう |
- おもに中国や日本などの東アジアで盛んである二大仏教流派のうちの一つ。
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- もう一つは小乗仏教。
- サンスクリットのマハーヤーナの漢訳で、摩訶衍(まかえん)と音写されることもある。
- 「大乗」とは、多くの人々を乗せて迷いの此岸(しがん)から悟りの彼岸へはこぶ乗り物のことであり、紀元前1〜紀元2世紀(日本−弥生時代中〜後期)にインドでおこった大乗仏教運動に関係した人たちが、既存の伝統的・保守的な仏教を「小乗」とよんで卑しめたのに対し、自分たちの教えこそ「大きなすぐれた乗り物」であるとしたことに由来する。
- 釈迦の死後100年のころ、仏教教団は保守的な上座部(じょうざぶ)と進歩的な大衆部とに分裂した。
- 古くは大衆部が大乗仏教の源流と考えられていたが、現在では在家の仏塔信仰者たちが大乗仏教成立の背景をなしたと考える説が有力。
- 仏塔は釈迦の遺骨を納めた信仰対象だったが、この管理が出家者から在家信者に移ったことによって、仏塔信仰者が生まれた。
- 大乗仏教の中心的・特徴的教義である在家主義も、これらの人々によって主張された。
- ただし在家主義といっても出家を否定するものではなく、出家者だけでなく在家信者も成仏できるとする立場をとった。
- これら在家信者と教団内の進歩派の結び付きが、大乗仏教成立の要因であったと考えられるという。
- インドでは仏教が衰退し、大乗仏教はチベットのラマ教( チベット仏教)、また中国や日本の大乗仏教諸派として、変容を重ねながら発展した。
- チベット、中国、朝鮮、日本などの北東アジアに伝えられた大乗仏教を北方仏教、北伝仏教とも呼ぶ。
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- 簡単な説明
- 発祥地の北インドからチベット、中国を経て日本にも伝来した仏教。
- すべての信者を平等に救済することを大目的とした、信ずるものは全員救われる仏教。
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2010.06.10 |