- サンスクリットのサットバ(存在するもの)の訳語で、有情(うじょう)などとも訳される。
- すべての生あるものを分け隔てや差別なく救済の対象とする仏教の理念を表す言葉として、よく用いられる。
- 仏教では、人間の魂は死後、それぞれの業に従って六道を輪廻し、新しい存在に生まれかわるとしたが、衆生はこの輪廻に迷い、苦しむ存在の一つ。
- この輪廻から解脱するのが、仏教の究極目標。
- また、衆生を迷いの苦しみから救うことを「衆生済度」というが、一方、仏の広大な慈悲をもってしても、仏縁のない人は救えないとして、これを「縁なき衆生は度しがたし」などともいう。
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