- 東部沿岸地帯の中部にある省。
- 省都:南京(なんきん)
- 長江と中国第3の大河、淮河(わいが)(ホワイホー)の下流に位置し、東は黄海に臨む。
- 平野が広がり、川や大運河を骨格とする人工水路が縦横に走り、太湖などの湖沼が無数に散在する。
- 中国で最も人口密度の高い省。
- 中国有数の農業地帯で、淡水水産物も多く、古くから「魚米の里」と呼ばれた。
- 「郷鎮企業」と称する農村集団企業のめざましい発展があり、中国最大規模の工業省として知られる。
- 鉄道、道路、水路、空路、パイプラインなどの交通輸送網が整備されている。
- 「南船北馬」といわれる中国で、江蘇は「南船」の最も代表的地域とされる。
- 「南船北馬」は”忙しくたえず旅行する”という意味の四字熟語で、南は川が多いから船で、北は山が多いから馬で行くことが多く、絶えず乗物に乗っていることから。
- 古都南京、古戦場として知られる徐州、中国有数の観光リゾートである太湖、中国の造園技術の粋をあつめた蘇州の庭園など数多くの名勝旧跡がある。
- 歴史
- 3〜6世紀末(日本-古墳時代)の六朝時代、南京は梁(りょう)などの国都とされ、南方における政治、経済、文化の中心地として栄えた。
- 隋・唐以降、大運河の開削、淮北(わいほく)塩田の建設に伴い揚州(ようしゅう)(ヤンチョウ)は水運・金融・商業の中心地として栄えた。
- 1667年(日本-江戸時代前期)、西の江寧(南京)、東の蘇州両府の頭文字をとって江蘇と名づけられた。
- 1991(平成3)年以降、中国で最も対外経済交流のスピードがあがっている省として内外から注目されている。
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