- 網の目のように広がる多くの支流からなる。
- 主流は長さ845kmで、河南省と湖北省の省境にある桐柏(とうはく)(トンパイ)山脈に源を発し、河南省南部、安徽省(あんきしょう)北部を東流、江蘇省西部の洪沢湖(こうたくこ)に注ぐ。
- かつては 黄海に注ぐ独立した川だったが、北方を流れる黄河のたび重なる氾濫で土砂が堆積、下流部の河道がふさがれて洪沢湖が形成された。
- 洪沢湖の水は13世紀末(日本-鎌倉時代)以来、華北と華中を結ぶ大運河や水路を通じて長江や黄河に流出するようになった。
- 第2次世界大戦後、洪沢湖から黄海に抜ける灌漑(かんがい)用水路の蘇北灌漑総渠(そうきょ)が完成。
- これによって土壌改良が進み、周辺の多くの土地が耕作地となった。
- この水路によって淮河の一部は洪沢湖から黄海に注いでいる。
- 淮河とその西部に位置する秦嶺(しんれい)(チンリン)山脈を結ぶ秦嶺・淮河線は、中国の自然や気候風土を大きく南北に分ける境界線となっている。
- この境界線によって北は比較的乾燥した温暖帯、南は湿潤な亜熱帯となり、地理的にも華北と華中を分ける境界域となっている。
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