中国 |
黄河 |
こうが
(ホワンホー) |
地図 |
- 中国の北部を横断して流れる、全長5464kmの中国第2の大河。
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- 黄河はしばしば氾濫し、周辺に洪水の被害をもたらしてきた。
- その被害は「中国の悲嘆」と呼ばれ、治水政策は歴代王朝の国家統治を左右するほどだった。
- 黄河の名は、水に多くの黄土を含み、黄土色を呈することから名づけられた。
- 「百年河清を俟つ」*という言葉は、この黄土色の濁りが澄むことはないことから転じて生まれた。
- 「河」(ホー)といったら黄河を指した。
- ちなみに「江」といったら長江を指す。
- 河の字は直角に曲がった川の意味。
- 青海省中部のバヤンカラ(巴顔喀拉)山脈の山麓が水源。
- 黄河下流域は「中原」(ちゅうげん)と呼ばれ、中国古代文明の黄河文明発祥地で、多くの古代王朝の史跡がのこる。
- 華北平原は、黄河によってできた大沖積平野。
- 山東省北方で渤海に注ぐ。
- 下流部は、黄河が運ぶ膨大な土砂で河床が平地より高くなる天井川となり、しばしば大洪水を繰り返してきた。
- 現在の河道は19世紀半ば(日本-江戸時代末期)に定まった。
- 大規模なダムが建設され、大水害は減少した。
- 1970(昭和45-)年代以降、工・農業用水の需要増大に伴って、流量不足のため下流部で川底が露出して、流れが河口に達しないことが多くなった。
- 年々上昇を続ける天井川の対策とともに、その解決がせまられている。
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- * 百年河清を俟つ(ひゃくねんかせいをまつ):
- この言葉から「百年河清」という四字熟語も生まれている。
- いくら待っても望みがかなわないこと、あてにならないものを長い間待つこと、という意味。
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関連HP |
宗次郎オカリナ演奏・NHK「大黄河」テーマ1(YouTube) |
宗次郎オカリナ演奏・NHK「大黄河」テーマ2(YouTube) |
*2011.10.02 |