- 国の伝統的工芸品に指定
- 「八丈格子」と呼ばれる独特な格子縞の織物で、黄色の黄八丈のほかに、茶系統の「鳶八丈(とびはちじょう)」、黒系統の「黒八丈」がある
- 黄八丈は島に自生する刈安(かりやす)(イネ科の染料植物)、鳶八丈はマダミ(タブノキ)の煎汁(せんじゅう)で染める
- また、黒八丈の黒染は、本場大島紬と同じような泥染で行われる
- 室町時代には、すでに絹織物が献上されていた、と文献にある
- 江戸時代になると、献上品ということもあって品質に対する幕府の目も厳しくなり、地合いや柄が向上、現在の黄八丈に近いものとなった
- 当時、着用できるのは、一部の上流階級の人々だけだった
- 一般の庶民が着用できるようになったのは、江戸末期の頃
- 広く知られるようになったのは、明治期に入ってからで、女性のぜいたくな普段着としてあこがれの的となった
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