- 新暦12月22日ごろに当たる。
- 太陽が一年で最も南に位置し、黄経270度の黄道上の冬至点を通過する時刻。
- 文化
- 古代中国の天文学では、冬至は暦の起点として重視された。
- クリスマスや新暦の正月の行事も、元来は冬至を一陽来復の日として祝ったものが、暦法の知識不足などから日にちがずれたものとされている。
- 旧暦では、冬至の含まれる月を11月に定めていた。
- 諺に「冬至冬なか冬はじめ」というものもあり、冬至はこの日から本格的な冬を迎えて寒くなる、季節の変わり目だった。
- 日本では、冬至の日に粥やカボチャ、コンニャクなどを食べると中風よけや体内の老廃物をだす「砂下ろし」になるとされ、ユズ湯に入ると風邪をひかないともいわれた。
- 現在でも入浴施設などで客寄せにユズ湯が行われる。
- カボチャやユズの黄色い色は、太陽の色を象徴したものとも考えられ、昼がいちばん短くなるこの日に太陽の蘇生を祈願したものだという。
- ペルシャ(現、イラン)でもこの日にウリ科の果実を食べる風習があり、冬至カボチャは長い伝統がある。
- 冬至にまつわる信仰行事は、日本では旧暦11月23日の大師講の行事として行うところがある。
- 大師さまは小豆粥が大好きな一本足の神とされ、この日はその足跡を隠すために必ず雪が降るという。
- また、大師は復活した神の子である大子(おおいこ)と同一人物で、冬至の夜に村里をまわって新たな生命力を与え、これによって春が立ち返るともいわれている。
- エジプト神話のホルス神や、古代ペルシャの太陽神ミトラの誕生祭は冬至の日に行われ、キリスト生誕を祝うクリスマスも古くは冬至の日であったとされている。
- 北欧では、ラグナレクという世界の終末に太陽は悪いオオカミにのまれ、やがて闇の中から新しい世界が再生すると信じられ、衰えた太陽に熱と力を与えるために冬至の日に大きな火をたいて太陽の蘇生を祈った。
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