- 太陽が黄道上の黄経180度の点である秋分点を通過する時刻を含む日。
- この日は太陽が真東から上って真西に沈むため、昼夜の長さがほぼ同じで、この日を境に北半球では昼がしだいに短くなる。
- 旧暦では、秋分を含む月は8月とされていたが、新暦では9月23日ごろにあたる。
- 戦前までは、この日は秋季皇霊祭という大祭日だったが、戦後は国民の祝日(秋分の日)に定められた。
- 秋分の日を中心に前後3日をあわせた7日間が秋の彼岸とされ、秋分の日は彼岸の中日(ちゅうにち)でもある。
- 秋彼岸は春彼岸と同様に祖先をまつり死者をしのぶ日とされ、寺では法要が営まれ、民間ではおはぎや団子などをつくって親戚や知人に配ったり、墓参りや寺参りにいく風習がある。
- 地方によっては、春秋の彼岸には祖霊でもあるヒガンさまが去来すると信じて、盆と同様に迎え火や送り火をたく風習もみられる。
- 彼岸は、梵語のハラミタの訳語である到彼岸を略した語で、涅槃の境地を意味する仏教用語。
- 彼岸には太陽が西方極楽浄土の方位である真西に沈むため、仏道に精進すれば彼岸に達することができる日とされ、平安初期から宮廷や寺院で彼岸会(ひがんえ)がもよおされた。
- 彼岸会は、日本古来の春秋の先祖祭りと大陸からの仏教思想が習合して成立した風習とされている。
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