関所 |
せきしょ |
- 昔、交通の要所や国境に設けて見張りを置き、通行人を調べたり、通行料を徴収したところ。
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- 古代
- 古代には「関」と呼ばれた。
- 646(大化2)年(飛鳥時代)に関塞(せきそこ)の法が定められ、律令制のもとで関の制度が確立した。
- 重大事件が起こったとき、通行を遮断する固関(こげん)が行われるなど軍事的な機能を持っていた。
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- 中世
- ほとんどが財源確保のため通行税を徴収するのが目的になった。
- 過剰な設置が商品の流通の妨げになったため、しばしば一揆の攻撃目標になった。
- 戦国時代の大名は自国の経済発展のため関所を廃止する政策をとる。
- 織田信長は一部の関所を廃止、続く豊臣秀吉は全国的に関所を廃止、交通、商品流通が発展した。
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- 江戸時代
- 江戸時代になると、幕府は主都防衛のため、主要な街道に多くの関所を設けた。
- 「入鉄砲に出女」といって、出入りを厳重に監視した。
- 入鉄砲に出女(いりでっぽうにでおんな):
- 江戸に鉄砲などの武器持ち込むことと、大名の江戸の屋敷に人質として留め置いている妻子が江戸から抜け出すことは、幕府にとって重大な治安に関わることなので、厳重に取り締まった。
- 関所の制度は1869(明治2)年、明治新政府によって廃止された。
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関連HP |
よみがえった箱根関所(神奈川県箱根町) |
■碓氷関所(群馬県安中市)の門の復元 群馬県立歴史博物館(高崎市)
2010/6/1 |
■栗橋関所跡(埼玉県久喜市)
2010/4/8 |
■福島関所資料館(長野県木曽町)
2006/1/13 |
■贄川関所跡(長野県塩尻市)
2005/8/20 |
2010.7.29 |
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