- 葉は長さ20〜30cmの線形。
- 夏に30cmぐらいの花茎(かけい)をのばし、先端の散形花序に白色の小さい花を多数つける。
- 中国西部の原産。
- 東アジアに広く分布し、中国、フィリピン、インド、インドネシア、台湾などで栽培されている。
- 中国では古くから野菜として栽培され、後漢時代(日本-弥生時代中・後期)の「四民月令」には葉も花も利用できると記載されている。
- 日本へは古代に渡来し、「古事記」にも「賀美良(かみら)」として記(しる)されている。
- 栽培が盛んになったのは1955(昭和30)年くらいからで、高知県、千葉県、栃木県などで多く生産されている。
- 山野に野生化しているものもある。
- 近年ではやわらかい黄ニラや花茎を利用するハナニラもつくられている。
- ニラの葉にはネギ類と同じ硫化アリルが含まれるので、特有のにおいがある。
- 中国料理では広く利用され、油を使った炒め物にかかせない野菜となっている。
- その他、卵とじ、鍋料理、雑炊、あえ物などにも使われる。
- 生のまま薬味に使われることは少ない。
- ニラを栽培して食べているのはアジアだけで、ヨーロッパ、アメリカでは利用されていない。
- ニラの種子を採集し、日干しにしたものを韮子(きょうし)とよび、下痢止めなどの漢方薬に使われる。
|