川上貞奴 かわかみ さだやっこ
  • 明治から大正時代に活躍した女優で、「日本初の女優」と呼ばれる。
  • 1871年(明治4)-1946年(昭和21)
  • 生家が明治維新で没落したため、7歳で芸者の置屋の養女になる。
    • 芸妓(げいぎ)になりたての時(雛芸(すうぎ)・半玉(半玉))に、後に福沢諭吉の養子になる岩崎桃介(福沢桃介)と知り合う。
    • 一時、伊藤博文の寵愛を受ける。
  • 1891年(明治24)に新演劇の川上音二郎と知り合う。
    • 1894年(明治27)に音二郎と結婚する。
    • 1896年(明治29) 音次郎は川上座を旗揚げする。
  • 1899年(明治32) 音次郎の2度にわたる衆議院議員選挙の落選のため、困窮しアメリカ巡業に行く。
    • サンフランシスコで女優として初舞台を踏み人気を博す。
    • アメリカからイギリス、フランスと渡り、パリの万国博で上演して、ここでも人気を博し、「マダム貞奴」として有名になる。
      • フランス政府よりオフィシェ・ド・アカデミー勲章を受賞している。
    • 1901年(明治34)に帰国するが、すぐにヨーロッパに戻り1年間各地を巡った。
  • 1911年(明治44)に音次郎は死去する。
    • 1917年(大正6)に女優を引退する。
  • その後、電力王となった福沢桃介の公私ともにパートナーとなる。
    • 発電所の建設現場ではオートバイにまたがり、桃介の代わりに見まわったこともあった。
    • 1946年(昭和21)に熱海の別荘で76歳で死去した。
  • 川上貞奴がメインに扱われたNHK大河ドラマ
    • 「春の波濤」(1985年(昭和60))
      • 川上貞奴役:松阪慶子
  • 書籍
    • 『炎と虹の風景―女優川上貞奴物語』(1982)
    • 『マダム貞奴』(1984)
    • 『川上貞奴』(1984)
    • 『貞奴 炎の生涯』(1984)
    • 『自伝音二郎・貞奴』(1984)
    • 『女優一代・貞奴』(1984)
    • 『実録 川上貞奴―世界を翔けた炎の女』(1985)
    • 『川上音二郎・貞奴―新聞にみる人物像』(1985)
    • 『女優貞奴』(1993)
■川上貞奴についての展示がある福沢桃介記念館(長野県南木曽町)

2007/8/21
2010.2.6

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