銘仙 |
めいせん |
- 平織の絹織物の一つ。
- 平織(ひらおり):
- 織物において、縦と横の糸を1本ずつ交差させる最も基本的な織り方。
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- 経(たて)糸には本絹糸が、緯(よこ)糸には屑繭(くずまゆ)からとった糸で織られたものが多い。
- 特徴として、丈夫で軽く、締まりのある風合いと光沢がある。
- 第2次世界大戦前では女性の普段着や外出着に多く愛用された。
- 群馬県伊勢崎市の銘仙が、「銘仙といえば伊勢崎」といわれるほど知られていた。
- 大正時代から昭和の初期には、伊勢崎の影響を受け、足利市(栃木県)、桐生市(群馬県)、秩父市(埼玉県)、八王子市(東京都)、米沢市(山形県)などでも生産されるようになる。
- 第2次世界大戦後は需要が減り、伊勢崎市でかろうじて生産されている。
- 「銘仙」の名の由来:
- 伊勢崎では古くから養蚕が盛んで、屑繭の糸をから作られた「太織(ふとおり)」という紬のような絹織物が、農家の自家用として織られていた。
- この太織のことを「めいせん」と呼び、目専、目千、名撰などと書かれていた。
- この「めいせん」に「銘仙」の文字が当てられたのは明治に入ってからで、「銘仙」自体に意味はない。
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■秩父銘仙 長瀞町郷土資料館(埼玉県長瀞町)
2010/6/2 |
■ちちぶ銘仙館(埼玉県秩父市)
2008/12/3 |
■足利銘仙の資料を展示している足利まちなか遊学館(栃木県足利市)
2007/5/9 |
2010.07.16 |
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