歴史
町奉行 まちぶぎょう
  • 江戸幕府の役職で、江戸市中の町方を管轄した。
  • 老中が支配する奉行職で、旗本が就任した。
    • 江戸の半分以上を占める武家地・寺社地には権限が及ばなかったが、町方に関係する行政・訴訟・警察などすべてを扱う重職で、寺社奉行勘定奉行とともに三奉行といわれた。
    • ほかの幕府直轄地の町奉行職が地名を冠して呼ばれたのに対し、江戸の場合は単に町奉行と呼ばれた。
    • 徳川家康の関東入国以前から居城の地を管轄する代官職や奉行職が置かれており、始まりははっきりしない。
  • 職務が初めて規定されたのは1635(寛永12)年(江戸時代前期)で、2人が1カ月交替の月番で扱うこととされた。
    • その後、江戸市中の寺社門前地や本所なども管轄地に加えられた。
    • 員数は1人や3人の時期もあった。
  • 奉行所の位置も変遷し、19世紀(江戸時代後期)になって南町奉行所が数寄屋橋、北町奉行所が呉服橋に定着した。
    • 少禄(低給)の旗本が抜擢(ばってき)されることが多かった。
    • 配下には与力同心が所属した。
  • 参考:エンカルタ2007
関連
2011.06.09

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