- 神や仏の降臨や成仏など、ゆかりの日に神仏を念じると、いっそう功徳(くどく)があるとされた。
- 平安末期には、阿弥陀(あみだ)信仰をはじめ、観音信仰、地蔵信仰などの縁日が定められ、その日に寺社へ参拝する習俗に変わっていった。
- 特に、観音信仰では、四万(しまん)六千日といって、7月10日の縁日に参拝すると、その日の功徳は普段の4万6000日分にあたるといわれ、庶民の人気を呼んだ。
- その後、縁日には、参詣(さんけい)者を相手にした見世物や屋台が並び、市(いち)がたつようになり、これが門前町の形成につながった。
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