インド・人物 |
達磨 |
ダルマ |
- 禅宗の開祖で、サンスクリット名はボーディダルマといい、正式には菩提(ぼだい)達磨と音写される。
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- 生没年不詳。
- インド生まれで、6世紀(日本−古墳時代後期)に海路中国に渡り、そこで活躍した。
- 梁の武帝に招かれて禅を説いたこともあったが、中国にまだ禅を受け入れる素地のないことを知り、嵩山の少林寺に隠棲(いんせい)した。
- ここで壁にむかって坐禅をおこなう独自の修行法(壁観)にはいり、「面壁九年」の伝説を生んだ。
- ほかにも、2祖(達磨を初祖として2番目の祖)の慧可(えか)は面壁中の達磨に対して、自分の腕を切りおとして入門の意志の固さを示したとする「慧可断臂(えかだんぴ)」の伝説をはじめとして、他派の学徒に毒殺されたとするものや、日本に渡って聖徳太子と問答したなど多くの伝説を生んでいる。
- 達磨の思想は「楞伽経」をもとに、複雑な教学体系に没頭するのではなく、ただ本来仏性をそなえた自己を発見することによって成仏せよと説くものであったといわれている。
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- 日本では達磨は、仏教以外の文学や絵画の題材としてもたびたび扱われた。
- また、江戸中期頃から、坐禅姿の達磨をかたどった人形(ダルマ)が縁起物としてひろまった。
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2010.07.08 |