- 元々はペルシア語。
- 平たく楕円形で、大きな草履のような独特の形をしていて、所々ぽこぽこ膨れている。
- インドのものは他国と異なり、二等辺三角形またはへら型をしている。
- パキスタンやウイグルのナンは丸いものが多い。
- ウイグルのギルデ・ナンは中央に穴があいており、ベーグルとよく似ているが、焼く前に茹でない点がベーグルと異なる。
- 小麦粉と塩、水、酵母の主材料の他にヨーグルトが入ることが多く、また牛乳、油脂、時には少量の卵、砂糖、スパイス類も入ることがある。
- 各国の違い
- インド
- 小麦などに含まれる野生酵母菌を自然発酵させた種であるナン自然種で発酵させた生地(きじ)を、へら型にのばしてタンドゥールと呼ばれる窯の内壁に貼り付けて焼いたもの。
- 精製した小麦粉を使う。
- 日本ではインド料理店などでカレーを食べる際に提供される事が多い。
- 近年、スーパーマーケットでも家庭用に焼いたものや、冷凍食品が売られている場合も多い。
- インドの家庭では大きなタンドールを持つ所は少ないため、実際には少しの燃料とタワーがあれば焼ける丸いパンケーキのようなチャパティの方が一般的。
- パキスタン
- インドのナンと同じようにタンドールの中で焼き、焼きたてはふんわりしているが、形は丸いものが多く、草履型のものもある。
- カレーを付けたり、すくったりしながら手で食べることが多い。
- イラン
- ペルシア語では、「ナーン」とはパン類の他、クッキーなどの菓子類も含む単語。
- アフガニスタン
- ウイグル
- 主食のひとつとして食べている。
- インドやパキスタンのものと異なり、1cm程度の厚みがあり、しっかりした硬い焼きあがり。
- 家庭の食卓の上に常時保管され、基本的に茶やスープと共に食べる。
- 硬くなりやすいため、割ってからこれらに漬けて食べることも多い。
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