浅川伯教・巧兄弟資料館
あさかわのりたか・たくみきょうだいしりょうかん
高根郷土資料館
(高根生涯学習センター内) |
山梨県北杜市高根町村山北割(たかねちょうむらやまきたわり) |
グーグルアース(web)座標=35 50 17.36N 138 24 39.24E |
地図 |
撮影日:2006/5/30 |
写真1:浅川伯教・巧兄弟資料館の入口
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概要 |
- 浅川伯教・巧兄弟資料館:
- 高根生涯学習センター内に2001年(平成13)に開館し、大正時代、朝鮮(現、韓国・北朝鮮)の文化を愛し、朝鮮の人々から慕われた、旧高根町出身の浅川兄弟についてジオラマを多用した展示を行っている。
- 兄、伯教(のりたか):
- 1913年(大正2)に朝鮮に渡り、教職のかたわら、30年間にわたって700ヶ所に及ぶ李朝陶磁器の窯跡の調査を行った。
- 1946年(昭和21)帰国、1964年(昭和39)、80歳で死去。
- 弟、巧(たくみ):
- 兄の後を追って1914年(大正3)朝鮮に渡る。
- 林業試験場に勤務。
- 朝鮮の林業の発展に貢献、また兄の調査に同行したり、朝鮮の工芸を愛し、人々を愛したが、1931年(昭和6)、肺炎により40歳の若さで亡くなり、朝鮮の地に葬られる。
- 高根郷土資料館:
- 同じく高根生涯学習センター内にあり、旧高根町の歴史や暮らしについての展示を行っている。
- 旧高根町の一部である八ヶ岳の山麓には昭和の初期、ほとんど人はいなかったが、1938年(昭和13)の小河内ダム(東京都奥多摩町)建設によって出現する奥多摩湖による水没地域の住民が開拓のため移住した。
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- 巧の生涯を描いた『白磁の人』を読んだ韓国の若い人たちの読書感想文が載ったコンクールの記事があった。それを読むと、「韓国と日本との間に平和などありえないと思っていたが、『白磁の人』を読むとそうではないことがわかった」とあった。この人は考えに変化があったようだが、日本は敵だ、と思っている人は多いのだろう。それも日本の統治時代を直接知らない世代の人たちがだ。韓国では徹底的に日本統治時代について教育し、日本ではほとんど教えないという現状の大きなギャップを感じる。
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- 開館時間:9:30AM-5:00PM
- 休館日:月、祝日の翌日、年末年始
- 入館無料
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浅川伯教・巧兄弟資料館/郷土資料館の記事 |