- 古代の火山の噴出物による硬い岩石による峡谷と考えられている。
- 犀川の中流部では最も狭く、昔から何回も橋が架け替えられてきた。
- 記録にある最古のものは1611(慶長16)年(江戸時代初期)。
- 古くから名勝として知られ、長野県の県歌「信濃の国」にも久米路橋が歌い込まれている。
- しかし現在は、ダムによる貯水のため、切り立った峡谷の風情は薄れた。
- 「きじも鳴かずば」の伝説
- きびしい年貢に苦しむ貧農の父。
- 娘が病気になり、何も食べない日が続き「赤飯が食べたい」と言った。
- それを聞いた父は地主の蔵から材料を盗み出して食べさせた。
- 回復した娘は、子供たちと遊んでいるときに誇らしげに「赤飯を食べた」と話してしまう。
- そのことからバレて父は捕らえられる。
- そのころの久米路橋は大雨のたびに流されていた。
- そして父は橋の架け替えの時、人柱として埋められた。
- 父を失った娘は衝撃のあまり口をきかなくなってしまった。
- 何年か後、娘の前で鳴いたキジが漁師に撃たれてしまう。
- 娘は「キジも鳴かずば撃たれないものを・・・」と一言だけ発した後、また口をきけない毎日を過ごしたという。
- 「雉子も鳴かずば」像が奈津女公園に立っている。
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