- 燃やすと香りを含んだ煙を出す。
- 香を焚(た)くことによって発せられる芳香は人を陶酔させ、脱我的な喜びをもたらし、神秘的・呪術(じゅじゅつ)的な作用も持っているので、古くから祭祀(さいし)儀礼の際には頻繁に用いられた。
- 紀元前1500年頃(日本-縄文時代)のエジプトのスフィンクスの書字盤にも、儀礼の際に香を焚いたことが記録されている。
- 香は初期のユダヤ教、のちにはローマの諸宗教でも用いられ、現在キリスト教各派や仏教などで広く使用されている。
- 中国では道教の流行に伴って供養の際に用いられ、また古くは不老長寿や死者を生きかえらせる効果があるとも信じられていた。
- 日本は仏教の伝来とともに宗教儀礼の際に使用されるようになった。
- また宗教儀礼にとどまらず、茶道などの際にも使用され、香りそのものを鑑賞する日本独自の香道も成立した。
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