板碑
いたび
石でできた
塔婆
。
板碑は日本の中世である、12世紀末の鎌倉幕府成立(
鎌倉時代
)から江戸幕府が確立する
安土桃山時代
の終わりまでの約400年の間に現れて消えた。
長さ20センチから5メートルを超すものまである。
戦乱の続いた中世、人々は目の前の苦しみ、先の見えない世の中から救いを求めていた。
亡くなった肉親が極楽往生できるようにと仏に願うため(追善供養
(ついぜんくよう)
)に建てられた。
生きている人が自分の死後の安楽を求めて(生前供養)建てられたものもある。
関東地方に多く見られる。
埼玉県
長瀞町
で産出する緑泥片岩
(りょくでいへんがん)
(秩父青石)の板碑が有名。
そのため板碑は埼玉県で最も多く見られる。
板碑の中心には
仏
をあらわす印があり、インドの古い文字である
サンスクリット
語の文字(梵字)が彫られている。
■
埼玉県立歴史と民俗の博物館
(埼玉県さいたま市大宮区)
2010/5/4
■
徳蔵寺板碑保存館
(東京都東村山市)
2007/7/25
■
慈光寺
(埼玉県ときがわ町)
2005/4/9
2011/01/05
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