硫黄 いおう
  • 無味、無臭、黄色の非金属元素。
  • 有史以前から知られており聖書に記述がのこされている。
    • 燃えやすいため、錬金術師は硫黄が燃焼に不可欠なものと考えていた。
  • すべての元素の中で、もっとも多くの同素体をもつ。
  • 固体、液体、気体の形で存在し、どの同素体も燃焼すれば二酸化硫黄(亜硫酸ガス)になる。
    • 高温に熱すると化学的反応性が強まり、、白金以外のすべての金属と化学反応して硫化物をつくる。
      • もっとも一般的な硫化物は硫化水素
      • 硫化水素は無色で有毒の気体で、腐卵臭がする。
    • 空気中で燃焼すると硫黄は酸素と結合して二酸化硫黄を形成する。
      • これは独特の不快臭のある重い無色の気体であり、湿った空気中ではゆっくり酸化して硫酸などになる。
    • 硫黄が塩素と結合すると、その割合によって、二塩化二硫黄および二塩化硫黄が生成される。
      • 二酸化硫黄は、ガス、石油および石炭といった化石燃料が燃焼する際に空気中に放出され、もっともやっかいな大気汚染の一因となる。
        • 空気中に存在する二酸化硫黄は、建物などの腐食、酸性雨の原因となったり、身体に異常を引き起こすことさえある。(硫黄酸化物)
  • 遊離状態では、火山の噴出物として火口周辺に存在することが多い。
    • 火山ガスや温泉の中には、硫化水素や二酸化硫黄の形で含まれている。
  • 世界的には、硫黄は、化学工業上重要な硫酸の製造にもっとも多く用いられる。
    • 日本では、レーヨンの製造に使われる二硫化炭素などの製造も多い。
    • 感染症の治療薬であるサルファ剤や皮膚科外科用薬にもひろく使用される。
    • マッチ、ゴム加硫剤、染料、火薬の製造、抜染剤、化学肥料にも使われる。
  • 参考:エンカルタ2007
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地球の宝石箱(長野県塩尻市)

2011/5/18
2011.09.01

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