廃仏毀釈 |
はいぶつきしゃく |
- 仏教を嫌って排除する運動で、特に明治維新の直後である1868年(明治元年)以降に、政府により発せられた神仏分離令により、日本全国で行われた仏教関係の施設、像、用具などを破壊したことを指している。
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- 仏教は元々、インドで発生した頃から、他の宗教を取り込むことに寛容だった。
- 日本においては、明治維新以前は、仏教と古くからある神道が一緒に信仰されていた。
- 江戸時代に檀家制度により勢力を誇っていた仏教に対する反感があるという下地があった。
- 明治政府は、仏教と融合していた神社から、仏教的な部分を排除し、神道を国家的な宗教として支配下に置くため、神仏分離令を出した。
- これにより、1876年(明治9)頃まで寺院の破壊が行われ、全国の半分近くが廃絶され、多くの文化財が失われた。
- あまりの破壊の激しさに、政府は活動の行き過ぎを禁止する通達を出すほどであった。
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■全国に例がないほど廃仏毀釈の風が吹き荒れた松本市で、鐘楼だけが残った旧念来寺鐘楼(長野県松本市)
2009/01/25 |
■廃仏毀釈などで中院だけが残った(埼玉県川越市)
2008/10/18 |
■廃仏毀釈によって史料が捨てられてしまった長楽寺(長野県千曲市)
2007/9/3 |
■廃仏毀釈で廃寺になった若澤寺(にゃくたくじ)の本尊を納めた田村堂(長野県松本市)
2007/8/6 |
■廃仏毀釈によって廃寺になるも再興された松尾寺(長野県安曇野市)
2006/5/25 |
■明治の廃仏毀釈により寺がなくなった岩殿山(山梨県大月市)
2006/3/8 |
2010.6.30 |
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