- 絹織物の原料となるカイコのまゆや、魚釣り用のてぐす糸をとるテグスサンのまゆがよく知られる。
- 単に「まゆ」といったら、カイコのまゆを指す。
- まゆの多くは蛹を保護する目的でつくられ、幼虫はその中でさなぎになる。
- 材料はおもに絹糸。
- 絹糸はふつう、幼虫の口部にある絹糸腺から吐き出されるが、甲虫類やカゲロウなどの脈翅類は、体の後端部から糸を吐く。
- 種によっては、まゆの材料に糞(ふん)、砂、小石、葉、木くず、幼虫の毛などを用いるものもいる。
- カイコ以外に、ヤママユガ科のヤママユガやサクサンなどのまゆも織物の原料となる。
- 同じ科のヨナクニサンが数枚の葉を周囲に配してつくるまゆは世界最大で、財布に用いられたりする。
- クモが卵を糸で包んだ卵嚢や、ミミズの卵包も、広い意味ではまゆと呼ばれる。
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