- 西アジア北西部の共和国。
- 基本情報
- 通貨
- 新トルコ・リラ(YTL) ・・・42.503円(2011.10.13時点)
- 電圧:220V
- 日本との時差:-7時間
- 3月終わり〜10月までサマータイムあり。(時差-6時間)
- 観光ビザ:3カ月以内不要。
- 水道水:飲用不可
- 大統領(国家元首):アブドゥラー・ギュル (2011時点)
- 首相(権限が強い):レジェップ・タイイップ・エルドアン
- 首都
- 第1次世界大戦後に崩壊したオスマン帝国から1923(大正12)年に建国され、以降、民主政治が行われてきたが、1980(昭和55)年に軍事政権となり、1983(昭和58)年末に民政に移管された。
- 欧州連合(EU)の加盟準備国。.
- 国土
- 北は黒海に、南は地中海、西はエーゲ海に面する。
- たびたび地震に悩まされている。
- 小アジア(アナトリア)
- アジア西端、地中海と黒海にはさまれた地域で、ボスポラス海峡を隔てて東トラキアと対する。
- 東トラキア
- ヨーロッパ側、バルカン半島南東端。
- 国土の約3%を占める。
- 地形
- 大きく7つの地域に分けられる。
- 1
- マルマラ海周辺と東トラキアの地域で、中央平野部は肥沃で水量も多く、4分の1以上が農地。
- 東部には標高2543mのウル山がある。
- 2
- エーゲ海と地中海に面する沿岸地域で、ここは山がちで狭く、土地の5分の1しか農業に適さない。
- 東端のチュクル平野は綿花の産地。
- 3
- 黒海地域は、海面から直接山岳地域へと続いており、斜面は急で、全体の16%しか農地になっていない。
- 4
- 小アジア西部は、不連続な山と谷とでエーゲ海と中央アナトリア高原を分けている。
- 5
- 中央アナトリア高原で、国内でもっとも広く周囲は山で囲まれている。
- 最高地点はエルジエス山の3916m。
- 6
- 東部山地は、国内でもっとも山が多く、荒れた地。
- 聖書でノアの箱舟が漂着したとされるアララト山が最高点で、5165mある。
- 東部に広がる山地は、ティグリス川とユーフラテス川の水源となっている。
- 7
- 小アジア南東部地域で、南以外の三方を山で囲まれた高原。
- この地は「肥沃な三角地帯」の一部で、古代から重視されてきた。
- 河川
- 河川のほとんどは流れが速くて航行しにくく、乾季には水がなくなるが、いくつかの川は水力発電に利用されている。
- 国内最長の川は黒海に注ぐクズル川。
- ティグリス川とユーフラテス川は東部からペルシャ湾に流れ込んでいる。
- 湖沼
- 国内最大の湖は東部にあるワン湖で、中央部にあるトゥズ湖と同じように塩分が強い。
- 気候
- 地中海とエーゲ海沿岸地域
- ボスポラス海峡対岸のイスタンブール
- 平均気温は、1月で3〜9°C、7月で19〜28°C。
- 年降水量は697mmで、10〜3月がもっとも多い。
- オリーブ、柑橘類、ブドウ、綿花などが栽培されている。
- 中央アナトリア高原
- 海岸地域より夏が暑く、冬に寒い大陸性の気候。
- この地域にある首都アンカラの平均気温は、1月で-3〜4°C、7月で15〜30°C、年降水量は413mm。
- 高原には草原や穀物畑が広がっている。
- 東部山地
- 冬は比較的長くて寒い。
- 牧畜が行われ、標高の高い所では高山植物が自生する。
- 黒海沿岸地域
- 小アジア南東部
- 7月と8月の平均気温が30°C以上と、国内でもっとも暑い地域。
- 穀物が栽培され、乾燥地域では牧畜が行われている。
- 住民
- 古代からヒッタイト、フリギア、アッシリア、ギリシャ、ペルシャ、ローマ、アラブなど、様々な民族や文化の発祥の地とされている。
- 現在のトルコ人の祖先は、11世紀(日本-平安時代中期)に中央アジアからやってきて、イランで王朝をつくり、さらに一部がこの地に侵攻、ビザンティン帝国を征服して自分たちの国をたてた。
- トルコ人は、自分たちの言語や文化を長い間にわたって先住民や、移り住んできた人々に浸透させ、キリスト教からイスラム教へ改宗させた。
- にもかかわらず、クルド人、ギリシャ人、アラブ人、アルメニア人、ユダヤ人など、この国の人口の20%を占める諸民族は、いまだに独自のアイデンティティを保っている。
- 言語
- 公用語はトルコ語。
- 約10%の人がクルド語やアラビア語などを話す。
- 宗教
- 99%がイスラム教徒。
- その5分の4がスンナ派(スンニ派)、残りのほとんどは南東部に住むシーア派の少数派、アラウィー派。
- 教育
- 共和国が誕生したころは、非識字率が90%以上だった。
- 共和国の初代大統領ケマル・アタチュルクはヨーロッパ式の教育を導入し、憲法ですべてのトルコ人が無料で5年間(6〜11歳)の初等教育を受けることを義務づけた。
- その結果、15歳以上の識字率は推計87.6%(2005年)にまで飛躍的に向上した。
- 1997(平成9)年から中等学校3年間も義務教育になった。
- 建造物
- イスタンブールの、6本の光塔(ミナレット)をもつスルタン・アフメト・ジャーミー(ブルー・モスク)。
- ビザンティン帝国時代は東方正教会の総本山だったハギア・ソフィア。
- 16世紀(日本-戦国時代)の有名な建築家シナンが建てたスレイマン1世のモスク。
- スルタンの宮殿だったトプカプ宮殿は、現在では宮廷の宝物やムハンマドの碑文を展示する博物館(トプカプ宮殿博物館)となっている。
- 経済
- 政府は経済に大きな影響力を持ち、いくつかの重要な工業を国営化している。
- 多くのトルコ人がドイツ、サウジアラビア、フランスなどの国外で働き、その送金がトルコ経済に大きく寄与している。
- 通貨
- 新トルコ・リラ(YTL)
- 19世紀からトルコ・リラ(TL)が使われてきたが、長年にわたるインフレで貨幣価値がどんどん下がり、2000万リラなどの高額紙幣まで登場していた。
- そのため政府は2005(平成17)年、これまでの100万リラを1リラとする新通貨、を発行。
- 実質的には6桁のデノミネーション。
- 農業
- 交通
- 政治
- 立法
- 行政
- 最高責任者は首相で、与党の党首がその座に着く。
- 国家元首である大統領は議会で選ばれる。
- 司法
- 議会で可決された法律を検討する憲法裁判所のほかに、多くの一般および軍事裁判所がある。
- 行政区分
- 81の県に分かれる。
- 内務官僚である知事によって行政が行われる。
- 国防
- トルコ軍の兵力51万4850人(2004年)の内、3万人はキプロスのトルコ支配地域に駐留している。
- 徴兵制
- 20〜32歳のすべての男子に18カ月間の兵役が課せられている。
- NATOの加盟国。
|