亜寒帯
冷帯
冷温帯 |
あかんたい/
れいたい/
れいおんたい
Boreal Zone |
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- ドイツの気候学者ケッペンの気候区分によれば、最も寒い月の平均気温が-3°C未満、最も暖かい月の平均気温が10°C以上の地帯をいう。
- 北半球では、ほぼ北緯40度以北で、ツンドラの現れる北極圏以南のサーミランドから西シベリア、及びシベリア南部から中国東北から華北にかけてと、北アメリカ大陸の五大湖以北の地域が相当する。
- 日本では北海道。
- 南半球では南緯40度以南、寒帯付近までほとんど海洋であるため、冷帯気候の地域は存在しない。
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- 気候
- 比較的高温となる短い夏と、寒さの厳しい長い冬が特徴。
- 河川や湖沼の凍結期間や積雪期間は数カ月に及ぶ。
- 北半球で最も寒い地点(寒極)は、寒帯ではなく、亜寒帯にあるロシアのオイミャコン(1933(昭和8)年2月、-71.2°Cを記録)。
- 気温の年較差は非常に大きい。
- 冷帯気候は降水の季節変化により、冷帯湿潤気候と冷帯冬季少雨気候に分けられる。
- 冷帯湿潤気候は冷帯多雨気候とも呼ばれるように年間を通じて降水量が多く、特に冬には多量の降雪がある。
- 北ヨーロッパから西シベリア、北アメリカ大陸北部、北海道などが相当する。
- 平均気温が10°C以上の月が4カ月以上続くため、針葉樹の大森林がみられる。
- 冷帯冬季少雨気候は、冬には極高気圧の支配下に置かれるため乾燥するが、夏は海洋からの季節風により降雨量が多くなることから冷帯夏雨気候とも呼ばれる。
- 東シベリアおよび中国東北部が相当し、気温の年較差が極めて大きな大陸性気候となる。
- 植生
- 大部分の地域は針葉樹の原生林で、シベリアでは「タイガ」と呼ばれている。
- その分布は樹木や作物の生育期間(月平均気温10°C以上)が4カ月以下の地域と対応している。
- 温帯と接する辺(あた)りでは、針葉樹と広葉樹が混じり合った混合林となっている。
- そのため、冷帯気候を大陸性混合林気候と針葉樹林気候(タイガ気候)とに分けることもある。
- 森林の中にはテン、キツネ、リスなどの毛皮獣が多い。
- 産業は狩猟が主体だったが、近年は林業や農業が盛んになった。
- 夏は短いながらも気温が上がるので、生育期間の短い作物がかなり高緯度まで栽培されている。
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関連HP |
よこはま動物園ズーラシア(神奈川県横浜市旭区)
・・・亜寒帯の森 |
■亜寒帯地域の動植物・・・日本列島の素顔:国立科学博物館日本館(東京都台東区)
2011/2/16 |
*2011.07.15 |
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