フランス
フランスの概要
  • ヨーロッパの西部に位置する共和国
  • 基本情報
    • 通貨
      • ユーロ(フランス語読み「ワーロ」)
        • 1999(平成11)年、ヨーロッパ通貨統合によりフランから移行。
    • 電圧:220V
    • 日本との時差:-8時間
    • 観光ビザ:3カ月以内不要。
    • 大統領(強力な権限を持つ):フランソワ・オランド(社会党) (2012時点)
    • 首相:フランソワ・フィヨン(2012時点)
  • 首都
    • 最大の都市でもあるパリ
  • 地形
    • 地中海に浮かぶコルシカ島を含む。
    • グアドループ、フランス領ギアナ、マルチニーク、レユニオンの4海外県(DOM)があり、南太平洋、インド洋、北大西洋、および南極地方に特別自治体や海外領土(TOM)をもつ。
    • 東から南にかけて山地や山脈という自然の国境が横たわる以外は、おおむね低く平らな土地が広がっている。
    • フランスとイタリアとの国境をなすアルプスの山々は、多くが標高4000m以上で、そのアルプス越えにはローマ時代からいくつかの道があるが、なかでもサンベルナール峠は有名。
      • フランス最高峰はアルプスにあるモンブラン山(4810m)
        • ヨーロッパでもロシアのエルブルス山に次ぐ2番目の高さ。
    • フランスの川はその数200以上にのぼるが、ほとんどが運河網と接続して航行可能。
    • スイスとの国境にあるレマン湖をのぞくと、大きな湖はない。
    • 南部でも、冬になると強い北風「ミストラル」が吹き荒れる。
  • 住民
    • 多くは、ケルト人、ローマ人、ゲルマン人ノルマン人などの子孫だが、第2次世界大戦後の経済成長期に、北アフリカ、ポルトガル、スペインなどから大量の移民が流入した。
  • 行政区分
    • コルシカ島をふくむフランス本土
      • 22の地域圏(レジオン)
        • アルザス
        • アキテーヌ
        • オーベルニュ
        • バスノルマンディ
        • ブルゴーニュ
        • ブルターニュ
        • サントル
        • シャンパーニュアルデンヌ
        • コルス(コルシカ)
        • フランシュコンテ
        • オートノルマンディ
        • イルドフランス
        • ラングドックルーシヨン
        • リムーザン
        • ロレーヌ
        • ミディピレネー
        • ノールパドカレー
        • ペイドラロワール
        • ピカルディ
        • ポワトゥシャラント
        • プロバンスアルプコートダジュール
        • ローヌアルプ
      • 96の県に分けられる。
    • 4つの海外県
      • フランス領ギアナ
      • グアドループ
      • マルチニーク(マルチニーク島)
      • レユニオン(レユニオン島)
  • おもな都市
    • 港湾都市マルセイユ
    • 工業都市リヨン
    • 南部の商工業都市トゥールーズ
    • 国際的リゾート地ニース
    • ライン川西岸の河港都市ストラスブール
    • ロワール川の河港・工業都市ナント
  • 信教
  • 公用語
    • フランス語
  • 教育
    • 義務教育期間は6〜16歳の10年間。
      • 小学校は6〜11歳の5年。
      • 中学校(コレージュ)は11〜15歳の4年。
      • 飛び級や留年も行われる。
    • 3年間の高校(リセ、あるいは職業リセ)を卒業する際に、後期中等教育修了と高等教育入学資格をあわせて認定する国家資格バカロレアの試験を受ける。
    • 有名な大学にはパリ大学のほか、エクス・マルセイユ大学、リール大学、リヨン大学、ナンシー大学、ストラスブール大学がある。
  • 文化
    • 数世紀にわたってフランスの文化は、とくに文学、美術、建築、音楽の領域で、ヨーロッパ全体に大きな影響力をもち、特にパリはフランス文化の源泉とみなされてきた。
    • 16〜18世紀(日本-戦国時代〜江戸時代中期)ハプスブルク家と対抗してブルボン家ルイ14世を頂点に絶対王政を花開かせた時代には、ヨーロッパ中から優れた芸術家や職人がパリに集まり、ドレスや社交マナーから家具、建築にいたるまで、いわゆるフランス様式をはやらせた。
  • 有名建築
    • 巨大なゴシック教会
      • パリのノートル・ダム大聖堂
    • バロック様式を代表する建築
      • ベルサイユ宮殿
      • ルーブル宮殿(現在はルーブル美術館)。
    • 19世紀の建築
      • パリのオペラ座
      • エッフェル塔
    • パリのおもな美術館、博物館
      • 国立近代美術館(ポンピドゥー・センター)
      • オルセー美術館
      • オランジュリー美術館
  • 農業
    • 国土の36%が農地で、農業従事者は労働力の約3%。
    • 1955(昭和30)年〜2000(平成12)年で農家の数は3分の1に減少し、相対的に1農家当たりの農地面積、経営規模が拡大した。
    • 穀物、食肉、酪農製品などの農産物・食品ではヨーロッパ最大の輸出国であり、ワインの生産量は世界第1位。
    • 近年、小規模ブドウ園は急速に減少して、大規模経営下で高級品化が進められている。
  • 工業
    • 最大の自動車産業は1996(平成8)年に民営化されたルノー
  • エネルギー
    • フランスほどエネルギー源を原子力に頼っている国はない。
      • 世界一多い、電力のおよそ78%が原子力発電でまかなわれている。
  • 通貨
    • フランスの通貨単位はナポレオン1世の時代以来フランだったが、1999(平成11)年のヨーロッパ通貨統合への参加によってユーロに移行した。
  • 商業
    • フランスの商業は、長い間、小規模店舗に特徴があった。
    • 現在でも、ほとんどの商店は個人の店であるが、デパート化やスーパー化への動きも出ている。
    • サービス業には労働力の74%が従事している。
  • 交通
    • 高速道路
      • オト・ルットと呼ばれる。
    • 鉄道
      • 1937(昭和12)年に一部国有化
      • フランス新幹線TGV
      • 1994(平成6)年、ドーバー海峡にユーロトンネルが開通し、パリからロンドンまでTGVの「ユーロスター」で2時間半の旅となった。
    • 運河をふくむ内陸水路も発達しており、地中海・大西洋・ライン川間を航行できる。
    • 航空
      • 民営化を進めるエール・フランスはKLMオランダ航空を実質的に買収するかたちで経営統合し、旅客輸送量でヨーロッパ最大の巨大グループを形成。
        • エール・フランスは、1976(昭和51)年、英国航空とともに、コンコルド機を使って世界初の超音速旅客輸送サービスを開始。
          • 27年間、大西洋を往復してきたが、老朽化とコスト高などにより2003(平成15)年に運航終了。
      • おもな空港
        • パリ郊外のオルリ空港、シャルル・ド・ゴール空港。
  • メディア
    • 公共放送
      • フランステレビジョンの6つのチャンネル。
        • 民放と同じようにコマーシャルが入り、広告収入がある。
      • 全世帯の7%以上がケーブルテレビ放送を受信。
    • 日刊紙
      • 朝刊紙
        • ル・フィガロ
        • リベラシオン
        • トリビューヌ
      • 夕刊紙
        • ル・モンド
        • フランスソワール
  • 政治
    • 第5共和政として知られる大統領制。
      • 第4共和政にくらべ、大統領の権力が著しく拡大されている。
    • 議会は、国民議会(下院)と元老院(上院)からなり、国民議会のほうに優先的な地位が与えられている。
    • 選挙権は18歳以上
    • 行政
      • 大統領は国民の直接投票によって選ばれる。
      • 首相を任命し、首相の提案に基づいて閣僚を任命する。
      • 大統領は、国民議会の解散権も有する。
      • 首相と内閣は国民議会に対してのみ責任をもつ。
    • 立法
      • 立法上の優先権は国民議会にある。
    • 司法
      • 一般の民事事件・刑事事件を扱う司法裁判所と、行政を巡る訴訟を扱う行政裁判所の2系統に分かれている。
      • この2系統とは別に、大統領の国家反逆罪を裁く高等法院、閣僚の職務上の行為を裁く共和国法院がある。
    • 地方自治
      • フランス本土は22の地域圏(レジオン)に区分されており、その下の単位として96の県がある。
        • 海外に4県があり、これらの海外県はそれぞれ1県で1地域圏をなす。
      • 地域圏の多くは歴史的な地方と重なり、地方分権法により正式な地方自治団体となっている。
      • フランスの基礎自治単位は、中世からの伝統を持つコミューン
        • 日本の市町村にあたるコミューンの規模は、大都市から人口100人未満の小村まで幅広い。
        • それぞれのコミューンは、人口に応じた議会をもち、議会内で選ばれた「メール」と呼ばれる長が議会と執行部を率いて自治を行う。
      • コミューン、県、地域圏の地方自治単位のほかに、行政区画として、コミューンを包括するカントン、カントンを包括する郡があり、複数の郡で県が構成される。
  • 防衛
    • 2001(平成13)年、徴兵制から志願兵制へ移行。
    • NATOの一員。
    • 原子力潜水艦や弾道ミサイルを持つ。
  • フランス世界遺産
    • 文化遺産
      • モン・サン・ミシェルとその湾
      • シャルトル大聖堂
      • ヴェルサイユの宮殿と庭園
      • ヴェズレーの教会と丘
      • ヴェゼール渓谷の先史的景観と装飾洞窟群
      • フォンテーヌブローの宮殿と庭園
      • アミアン大聖堂
      • オランジュのローマ劇場とその周辺及び「凱旋門」
      • アルルのローマ遺跡とロマネスク様式建造物群
      • フォントネーのシトー会修道院
      • サラン=レ=バンの大製塩所からアル=ケ=スナンの王立製塩所まで
      • ナンシーのスタニスラス広場、カリエール広場、アリアンス広場
      • サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会
      • ポン・デュ・ガール(ローマの水道橋)
      • ストラスブールのグラン・ディル
      • パリのセーヌ河岸
      • ランスのノートルダム大聖堂、サン=レミ旧大修道院、トー宮殿
      • ブールジュ大聖堂
      • アヴィニョン歴史地区:教皇庁、大司教座総体およびアヴィニョン橋
      • ミディ運河
      • リヨン歴史地区
      • 歴史的城塞都市カルカソンヌ
      • フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路
      • ベルギーとフランスの鐘楼群
      • サン・テミリオン地域
      • シュリー・シュル・ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷
      • 中世市場都市プロヴァン
      • オーギュスト・ペレによって再建された都市ル・アーヴル
      • 月の港ボルドー
      • ヴォーバンの作品
      • アルビの司教都市
    • 自然遺産
      • ピアナのカランケ、ジロラータ湾、スカンドーラ自然保護区を含むポルト湾
      • ニューカレドニアのラグーン:サンゴ礁の多様性と関連する生態系
      • レユニオン島の尖峰群、圏谷群および絶壁群
    • 複合遺産
      • ピレネー山脈のモン・ペルデュ
  • 参考:エンカルタ2007/Wikipedia
2011.10.09

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