中国 |
華僑 |
かきょう |
- 中国の国外に、中国国籍のまま、長期間に渡って私的に住んでいる中国人の総称。
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- 中国の国籍を捨てて、現地の国籍を取った人は「華人」という。
- 貿易が盛んだった中国は、古来から海外に移住する人は多くいたが、特に集団的移住は、中国の元々の種族ではない満州民族の清王朝(1636-1911)が中国の統一を行なった17世紀初頭以後のことである。
- 清王朝の支配の拡大に伴って、多くの漢民族が東南アジアに移住した。
- 19世紀後半から西欧列強による中国侵略が始まると、広東省など華南地方の農民層の人々は生活苦から、または強制移住させられて、西欧の資本主義の労働力、労力(クーリー)として、東南アジアの植民地やアメリカ大陸に流出していった。
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- 華僑の人たちに共通しているのは、勤勉さ、強い民族意識である。
- 苦労の末、移住した先で成功した人は、同族、同郷の人々を集めて、強い結束を持つようになり、中国本国との連絡を持つようになった。
- 清王朝はこれに注目して、彼らの結束を奨励したが、華僑には、華南地方の漢民族出身者が多いため、中国の近代の革命の時期には、むしろ孫文らの活動に資金を提供して支援した。
- 現在も華僑の多くは祖国に何らかの援助を行なっている。
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2010.02.19 |