- 鳥居山(標高743m)の頂上付近の西側斜面で鳥居形などに火を焚く伝統行事。
- 4月14〜16日の夜に行われる。
- 島内の3つの地区が1夜ごとに分担して行っている。
- 現地に行った2012(平成24)年の場合、14日は午後7時頃から、15日は午後8時頃から7、8分ほどで終了した。
- 各人が松明を持って、鳥居の形や大、上、十などの文字の形をつくる。
- 500年ほど前から続き、松本平に春の訪れを告げる行事ともいえる。
- 由来
- 深志城(その後の松本城)の城主であった小笠原(おがさわら)氏の一族の武将が城砦(じょうさい)を築いていた。
- 応仁(おうにん)(1467-1468)(室町時代中期)の頃、内乱が起こり、反乱軍が火を放ったが、鳥居が焼け落ちてから火が反転して反乱軍に襲いかかり、城側が勝利した。
- その後、鳥居を再建せずに松明で鳥居を造って神に感謝したという。
- 戦国の世でこの神事は廃れたが、江戸時代の慶安(1648-1651)(江戸時代前期)の頃に復活した。
- 旧暦7月(現、8月)の三夜に行われていたが、1900(明治33)年に悪疫の流行する季節を避けるという意味で現在の日に変更された。
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