オウム真理教 |
おうむしんりきょう |
- テロ行為を含む、多くの反社会的活動を行った新興宗教の団体。
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- 教祖は麻原彰晃(あさはら しょうこう)(本名、松本智津夫)。
- 1989(平成元)に宗教法人として認可された。
- 教義の基は原始仏教で、後にありとあらゆる宗教を採り入れた。
- 引き起こした事件などの流れ
- 1989(平成元)、坂本堤弁護士一家殺害事件(神奈川県横浜市)
- 坂本堤(さかもと つつみ)弁護士(当時33)と妻、長男(当時1)の3人を自宅で殺害、死体遺棄した。1995(平成7)年に遺体が発見されるまで、失踪事件として扱われていた。
- 坂本弁護士は失踪信者の家族から相談を受けていた。
- 自宅にオウム真理教のバッジが落ちていたにも関わらず、神奈川県警は捜査を行わなかった。
- この事件の解明は地下鉄サリン事件の発生まで待つことになる。
- 後に、事件前にTBSのワイドショー番組のスタッフが、教団を批判する坂本弁護士のインタビューを教団幹部に見せていたことが発覚。
- このことはメディア界の大きな問題となった。
- TBSは長期間にわたってワイドショー番組の制作を控えることになる。
- 朝のワイドショーに代わって1996(平成8)年に放送が開始された、時事ネタを扱わない「はなまるマーケット」は逆に人気を得て、現在も放送が続く長寿番組となった。
- 1990(平成2)年、衆議院議員総選挙において「真理党」を結成し、幹部ら25名が立候補したが、全員落選した。
- 遊説などで、党員の「ショーコー ショーコー アサハラショーコー」と歌う姿がテレビで放送された。
- 1992(平成4)年、ソ連崩壊後のロシアに進出し、3万人の信者を獲得したといわれた。
- 1994(平成6)年、松本サリン事件(長野県松本市)
- 1995(平成7)年3月、地下鉄サリン事件(東京都内)
- これ以外にも、数々の信者、反対者に対する殺人事件、襲撃事件を起こしている。
- 同年4月、幹部の村井秀夫が教団東京総本部前において、テレビカメラ、マスコミが取り巻く中、右翼団体員によって刺殺される。
- この様子はそのまま放送された。
- 同年5月、警察は、山梨県上九一色村(かみくいしきむら)(現、富士河口湖町)に建設されていたオウム真理教の拠点などに対して大規模な強制捜査を行い、教祖をはじめ幹部や信者たちを逮捕した。
- 上九一色村を含む周辺にはサティアンと呼ぶ教団施設が点在していた。
- その中には武器工場もあった。
- サティアンの本来の意味は、サンスクリット語で「真理」。
- サティアンは当時、一種の流行語になった。
- 1996(平成8)年、オウム真理教は法人格を失うが活動は継続。
- 2000(平成12)年、再編して「アレフ」と改称。
- 教祖の麻原を含め幹部ら13人に死刑の判決が下っている。
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風評被害
- オウム真理教がクローズアップされた当時、名称が似ている、電気機器製造の株式会社オーム電機、電気関係の出版社、株式会社オーム社が、関連会社ではないかと誹謗中傷された。
- オウム真理教が「アレフ」と改称したときも、ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」を運営している株式会社アレフが同様な状態になった。
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関連HP |
Aleph |
■坂本弁護士一家の慰霊碑・・・大町ダム(長野県大町市)(再訪)
2021/8/29 |
■坂本弁護士一家の慰霊碑・・・大町ダム(長野県大町市)
2005/5/31
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2022.1.2/2011.06.20 |
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