- 施餓鬼会(せがきえ)の略で、施食会(せじきえ)ともいう。
- 餓鬼は、六道輪廻のひとつである餓鬼世界の住人であると同時に、より本来的には子孫がいないために祖霊祭を行ってもらえず、祖霊になれない霊、つまり無縁霊の意味がある。
- 施餓鬼は、おそらく唐代ごろ(日本−飛鳥時代)までに中国で成立した儀礼と思われる。
- 日本へは入唐僧とともに伝わり、鎌倉時代末期頃から広く行われるようになった。
- 元来は時期を定めずに行われたが、しだいに盂蘭盆会との関わりで行われるようになり、各家の先祖とともに無縁霊をも供養することで家や村の安泰を願った。
- また盆に限らず、戦争や天災などで大勢の人々が亡くなったようなときにも、その供養のための施餓鬼会が催された。
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