サリン
sarin
猛毒の神経ガスで、生物化学兵器の一種。
1930年代末(昭和14年頃)に
ナチス・ドイツ
で、殺虫剤の研究から偶然に合成された。
サリンの名称は、開発者の4名の名を取って名付けられた。
知覚障害、呼吸障害などの症状が起き、重症の場合には死に至る。
一命をとりとめても、長期間に渡って意識障害が続くこともある。
純粋なサリンは無色無臭で、化学的に不安定な物質。
よく似た基幹構造を持った他の神経ガスもあり、リンを含む有機化合物であることから、総称して
有機リン化合物
という。
このうち毒性の低いものは、農薬として使われるものもある。
1994(平成6)年の
松本サリン事件
、1995(平成7)年の
地下鉄サリン事件
で、その存在がよく知られるようになる。
参考:エンカルタ2007
2011.06.20
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