植物
苔植物 こけしょくぶつ
Bryophyta
  • 根や茎、葉の区別が明確ではなく、日陰の湿った環境に生える小さな植物の総称。
  • 陸上の生活に最初に適応した植物で、海水中を除き地球の至る所に分布する。
  • 蘚苔類(せんたいるい)とも呼ばれ、スギゴケやミズゴケなどの蘚類、ゼニゴケやジャゴケなどの苔類、ツノゴケ類に大別される。
    • 分類学的には緑色植物(緑藻類)とシダ植物の中間に位置し、世界に約2万種、日本には約2000種が現生する。
  • ふつうコケ植物の丈は低く、体のつくりは、蘚類と大部分の苔類では茎と葉の分化がみられる茎葉体(けいようたい)となっているが、一部の苔類とツノゴケ類は1枚の葉のようにみえる葉状体(ようじょうたい)となり、扁平に広がっている。
    • 水や養分を通すための維管束はないが、蘚類の一部には維管束に似た中心束(道束ともいう)を持つものもある。
    • 根のようにみえる仮根は水分の吸収や体をつなぎ止める役割を持つが、水を吸収する力が弱いために、植物体全体で水や無機養分を吸収する。
    • コケ植物の表皮は、緑藻類などの藻類よりは発達しているが、ふつうの維管束植物に比べ乾燥しやすく、乾燥すると葉が縮み仮死状態となる。
      • しかし、水をかけると急速に元に戻ることができる。
    • コケ植物は、配偶子をつくる有性世代と、胞子をつくる無性世代を交互に繰り返す。
  • 参考:エンカルタ2007
たんけん広場 発見の森:国立科学博物館地球館(東京都台東区)

2011/4/15
■日本の代表的なコケ・・・日本列島の素顔:国立科学博物館日本館(東京都台東区)

2011/2/16
■コケの年輪・・・南極・北極科学館(東京都立川市)

2011/2/1
2011.06.02

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