- 菌類は藻類を乾燥した厳しい環境からまもり、藻類は特定の炭水化物を合成して分泌し、それを菌類が摂取し栄養としている。
- これまでに、約1万5000種の地衣類が報告されている。
- 分布は世界じゅうに及び、特に岩、樹皮、やせた土地などの厳しい環境に多くみられる。
- 地衣体と呼ばれる本体は、基物に密着する固着体、葉のような葉状体、茎のような樹枝状体と、地衣類に特徴的な形態をみせる。
- 色は、地衣類が合成する独特の化学物質によって決まる。
- 大きさは1mm未満から、3m以上になるものもある。
- 北極や高山帯では、ハナゴケなどの地衣類がトナカイの餌となっている。
- 高山及び北極地方に生息する樹枝状地衣類のエイランタイは、人間の食料とされてきた。
- 染料としても使われ、リトマスゴケ類は食品の着色や化学実験に使われるリトマスの原料。
- 地衣類は大気汚染、特に自動車の排気ガスに敏感。
- 形成されて間もない個体には鉛に対する耐性がなく、また他の重金属を蓄積するため、その影響の指標ともなる。
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