八百屋お七 やおやおしち
  • 1668?-1683
  • 恋から放火し火刑に
    • 1682年(天和2)に駒込の大円寺(現、東京都目黒区)から出火した大火事で焼け出されたお七の一家が寺に避難した。
    • お七は、その寺の小姓(こしょう・雑用を受け持つ少年)の庄之助に恋をした。
    • 家を建て直した一家は戻るが、お七は庄之助に恋い焦がれ、また火事になれば庄之助に会えると思い、翌1683年に放火する。
    • 火事はボヤ程度だったが、捕らえられ火あぶりの刑に処せられる。
      • 捕らえられた時は16歳になったばかりだった。
      • 奉行は哀れに思い、「お七は15歳か」聞いた。
      • 極刑に処せられるのは16歳からであるため、お七がそうですと答えれば免れられたが、生真面目にも16歳と答え、お宮参りの記録を証拠として示したほどだったという。
  • 物語
    • 処刑の3年後、1686年(貞享3)に井原西鶴は出版した『好色五人女』でお七を取り上げる。
      • 庄之助は吉三郎とされる。
    • その後、歌舞伎浄瑠璃などで取り上げられる。
      • 物語は様々に脚色されたため、伝えられている話がどこまで本当かはわからない。
  • 丙午(ひのえうま)
    • お七が丙午の年の生まれだったため、丙午生まれの女は不吉という迷信が生まれ、この年は出生率が下がるということが昭和の時代まであった。
■出火して大火事の元になった大円寺(東京都目黒区)

2006/4/1
■庄之助が僧になり、水をかぶって菩提を弔ったという「お七の井戸」 目黒雅叙園(東京都目黒区)

2006/4/1
2010.2.9

My Dictionary