計算尺 |
けいさんじゃく
Slide Rule |
- 技術者や科学者が、掛け算、割り算、根計算、累乗計算などを迅速に概算するのに用いた機械的な計算道具。
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- 1970年代後半(昭和50-)、関数電卓の普及につれて廃(すた)れた。
- 計算尺の原理は、すべての計算を加算あるいは減算の形に変換して実行する。
- 構造は直線型と円形型の2種類あるが、ひろく普及したのは直線型だった。
- 計算する対象によって、事務用、一般技術用、特殊用途向けなどがあった。
- 各種の目盛りを印刷した固定された物差しと、そこにはさんでスライドする物差しから構成されている。
- 三角関数、対数、平方根、立方根などの計算ができる。
- 有効数字3桁程度で行うことができるが、この精度は多くの技術計算では、十分満足できるものであった。
- 歴史
- 1620年(日本-江戸時代前期)、イギリスの天文学者ガンターにより発明された。
- その後イギリスやフランスで改良がくわえられたが、1850年(日本-江戸時代後期)頃、フランスの砲兵将校マネームがほぼ現代に近いものを発明した。
- 1894(明治27)年、日本に初めて渡来したといわれている。
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関連HP |
ヘンミ計算尺株式会社 |
計算尺推進委員会(個人) |
■科学と技術の歩み:国立科学博物館地球館(東京都台東区)
2011/4/15 |
■高森町歴史民俗資料館(長野県高森町)
2010/10/27 |
2011.07.24 |
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