- 唐の文字を当てるのは唐茄子(とうなす)、唐辛子(とうがらし)と同様に、外国からの舶来品であることを示す。
- 和傘の原始的な形は、『一遍上人(いっぺんしょうにん)絵伝』のなかにすでにみられるという。
- 雨具の蓑(みの)、笠(かさ)に替わって用いられるようになったのは、江戸時代に入ってから。
- 白の和紙に桐油(とうゆ)を引いたのが始まりで、その粗雑なものを番傘と呼んだ。
- 後に家紋をつけたりし、傘の周囲を紺で染めたものを蛇の目傘、それより細身で高級品のものを紅葉(もみじ)傘といい、握りには籐(とう)を巻いたり、骨を糸飾りにしたりして粋筋(いきすじ)の間で流行したという。
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