冠位十二階 かんいじゅうにかい
  • 603(推古11)年(飛鳥時代)に定められた、日本で初めての冠位制度。
  • 聖徳太子高句麗百済など朝鮮諸国の冠位制度を参照して作りだしたという。
  • 徳・仁・礼・信・義・智を大小に分けて12階とし、それぞれに合う冠を授ける。
    • 位階の違いは色であらわし、、身分の差がひと目でわかった。
  • この制度は、5世紀後半からの中央集権化策の一環で、朝廷に仕えている氏族員を官僚に転身させることを目的とした。
    • 能力次第でさらに冠位を上昇させることができるため、格の低い出身者でも、理論上は上位に立てる。
    • 天皇家や朝廷の高官の役にたてば上昇し、失敗すれば落とされる可能性もあった。
    • 冠位は647(大化3)年に13階になり、19階・26階・48階を経て律令制下の30階に落ち着く。
 2010.2.21

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