スーパーカミオカンデ |
Super-Kamiokande |
- 岐阜県飛騨市神岡町にある鉱山の跡地を利用して、東京大学宇宙線研究所が中心になって作った地下1000mにある素粒子観測装置。
- 建設時は神岡町(ちょう)、2004(平成16)年に合併して飛騨市になる。
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- カミオカンデ
- スーパーカミオカンデの前身、カミオカンデが、小柴昌俊(東大理学部教授・東大理学部付属高エネルギー物理学実験施設長(当時))により1978(昭和53)年に発案され、建設費数億円をかけて1983(昭和58)年に完成した。
- 直径15.6m、高さ16mの巨大な円筒形タンクに約3000トンの純水を満たし、内壁には直径約50cmという世界最大の光センサー(光電子増倍管)を約1000本取り付けた。
- このセンサーで、ニュートリノと反応した電気を帯びた粒子が水中を走るときに出す弱い光(チェレンコフ放射)をとらえようとし、ニュートリノ以外の影響を取り除くために、鉱山の跡地の地下深くに作られた。
- 所在地にちなみ「KAMIOKA Nucleon Decay Experiment」からカミオカンデと名付けられた。
- 1987(昭和62)年に超新星爆発によるニュートリノをとらえ、これによりニュートリノ天文学の幕が開いた。
- スーパーカミオカンデ
- 1995(平成7)年に、カミオカンデの隣に、次世代機としてスーパーカミオカンデが104億円の建設費をかけて完成した。
- 1998(平成10)年に、それまで質量ゼロとされてきたニュートリノに質量があることを、観測データから東京大学の戸塚洋二らが発表。
- これは、発表の翌日にアメリカのクリントン大統領がスピーチで言及したほどの大発見だった。
- ノーベル賞
- カミオカンデによりニュートリノ天文学を切り拓いた功績により、小柴昌俊((1926(昭和元)年-)現・東京大学名誉教授)は2002(平成14)年にノーベル物理学賞を受賞した。
- この時、光電子増倍管のメーカーである浜松ホトニクスも一躍注目された。
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関連HP |
スーパーカミオカンデ |
浜松ホトニクス |
■スーパーカミオカンデの光電子倍増管・・・宇宙・物質・法則:国立科学博物館地球館(東京都台東区)
2011/2/16 |
■東京大学に寄贈された光電子増倍管(東京都文京区)
2010/9/22 |
■スーパーカミオカンデの模型と小柴昌俊氏の写真・・・多摩六都科学館(東京都西東京市))
2009/10/9 |
■光電子増倍管・・・日本科学未来館(東京都江東区)
2004/7/16 |
2010.10.17 |
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