珊瑚 |
さんご
Coral |
- 石灰質または角質の骨格をもつ海産無脊椎動物の大きな一群の総称。
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- クラゲやイソギンチャクの仲間で、腔腸動物(刺胞動物)に分類される。
- 一つが数ミリ程度である、数百から数千、数万もの個体から形成された群体をつくる。
- 多くが同じ固体が分裂してできたクローンである。
- 個体どうしは胃の延長である管によって連結している。
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- 珊瑚礁
- 地球上の生物が作りだした最大の構造物。
- 石灰質の骨格だけとなった祖先の死骸の表面に新しい群体が形成されていく。
- これらの群体が積み重なって、巨大なサンゴ礁が形作られていく。
- サンゴ礁を作りだすのは「造礁サンゴ」と呼ばれるイシサンゴの一群で、宝飾として利用されるサンゴとは別。
- サンゴ礁を構成している生物は、サンゴ以外にいくつかの生物がいる。
- 白化現象(はっかげんしょう)
- 地球温暖化の影響と見られる水温の上昇があるが、海水温が30℃を超すと、サンゴと共生する褐虫藻(かっちゅうそう)が減少し、サンゴが白くなる白化現象を起こす。
- 世界最大の珊瑚礁 グレート・バリア・リーフ(Great Barrier reef)
- オーストラリア・クイーンズランド州沿岸の、総延長2600kmにわたる珊瑚礁。
- 3000カ所の独立した珊瑚礁と大小900余りの島々から構成される。
- 世界遺産。
- 一部に白化現象が起きている。
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- 宝飾品
- 宝飾品に使われるサンゴは「貴重サンゴ」と呼ばれ、アカサンゴなどの骨格である。
- 古代ギリシャ時代から装身具に用いられた。
- 日本でも真珠と並ぶ宝石で、3月の誕生石とされる。
- 奈良時代の宝物倉庫である正倉院(奈良県奈良市)にも、珊瑚のついた王冠が所蔵されている。
- しかし、幕末までは海外から輸入したり、日本近海で秘密に採取されていた。
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関連HP |
宝石珊瑚保護育成協議会 |
■造礁サンゴに住む生物・・・生き物たちの日本列島:博物館本館展示室(東京都台東区)
2011/2/16 |
2011.07.12 |
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