動物 |
泥鰌 |
どじょう
Loach |
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- たいてい小川や湖沼の底にすみ、アジア東部、南部および中央アジアに多いが、ヨーロッパでも数種が見られる。
- 全長は最大で約30cm。
- 鱗は、あったとしても少ない。
- 3〜6対のひげが口の周りに密集している。
- 多くのドジョウの仲間はこのひげをつかい餌を探しているが、このひげの特徴は、表面に味を感じるための味蕾(みらい)が多数分布しており、触角よりも味覚を強く感じることができる。
- つまり、ドジョウは味で餌を探している点がユニーク。
- 種としてのドジョウは日本全国に見られ、ユーラシア大陸東部にも広く分布する。
- 全長10〜15cm、口ひげは10本ある。
- 雑食性の魚で、水田や浅い池沼の砂泥底を生活場所にしている。
- 鰓(えら)呼吸のほかに、水面に顔を出して空気を吸い込み、腸で酸素を吸収し、二酸化炭素を肛門から排出する腸呼吸も行う魚としても有名。
- 泥にもぐり越冬する。
- 料理
- ドジョウ鍋や味噌汁にもするが、口当たりが悪いため、骨を抜いて、ささがきしたゴボウといっしょに卵とじにする柳川鍋(やながわなべ)や蒲焼き(かばやき)にして賞味されている。
- 冬は冬眠状態となって餌をほとんど食べないのでやせており、旬は7月頃となる。
- 近年、農薬の影響で数が減少し、食用ドジョウは韓国からの輸入にかなり頼っている。
- しかし、輸入ドジョウは国産ドジョウよりも骨がかたく、市場では安く取り引きされている。
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- 野田首相によりドジョウが注目の的
- 2011年8月29日の民主党代表選挙において、この選挙で代表、そして総理大臣に選出されることになる野田佳彦(のだ よしひこ)(1957(昭和32)年-)(54)衆議院議員が、選挙演説で相田みつをの詩「どじょうがさ 金魚のまねすることねんだよなあ」を引用し、地味な自分をどじょうに例えて泥臭く汗をかいて政治をやりたいと語った。
- このことから、ドジョウが注目され、また新内閣が発足するときはマスコミが有識者に「今度の内閣は何内閣か」と例えを質問するのが恒例となっているが、今回は新首相の発言から「ドジョウ内閣」に自然に決まった様相。
- 内閣発足時、内閣府特命担当大臣(行政刷新担当)に指名された蓮舫(れんほう)(1967(昭和42)年-)(43)参議院議員は、抱負を聞かれた囲みインタビューで「ドジョウ内閣で・・・」と応えた。
- ドジョウに関する波及効果
- 相田みつを美術館(東京都千代田区)の入場者数が増えた。
- どじょうの詩(題名はつけられていない)を収録した作品集「おかげさん」の増刷が決定された。
- 「どじょうすくい踊り」の民謡「安来節」(やすぎぶし)で知られる島根県安来市(やすぎし)が注目された。
- 参議院議員面会所売店で販売が開始された「どじょうかりんとう」がバカ売れ。
- 海外の報道
- 欧米では日本のドジョウに当たる魚がいないため、説明に苦労している、と情報番組などで海外の様子を紹介された。
- ドジョウに近い「ローチ」は「バカ」という意味を含んでいるため、なぜ日本の首相は自分のことをバカというのかと疑問を呈する記事が紹介された。
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関連HP |
どじょう通信 |
■ホトケドジョウ・・・アルプス公園・小鳥と小動物の森(長野県松本市) 動画
2011/6/6 |
■日本列島の素顔:国立科学博物館日本館(東京都台東区)
2011/2/16 |
2011.08.14/2010.05.18 |
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