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イギリス
イギリスの概要
  • ヨーロッパ北西部にある立憲君主国。
  • 正式国名
    • グレートブリテン・北アイルランド連合王国
  • 基本情報
    • 通貨
      • ポンド =100ペンス・・・119.65円(2011.10.10時点)
    • 電圧:240V
    • 日本との時差:-9時間
    • 観光ビザ:6カ月以内不要。
    • イギリス連邦王国女王・イギリス連邦元首エリザベス2世 (2011時点)
    • 首相:デーヴィッド・キャメロン
  • 首都
    • 最大の都市でもあるロンドン(スコットランド)
  • 国土
    • 最大の島、グレートブリテン島のイングランドスコットランドウェールズと、アイルランド島北東部の北アイルランドからなる。
      • アイリッシュ海のマン島とイギリス海峡のチャネル諸島はイギリス王室の所有地であり、それぞれ実質的な自治権をもっている。
    • イギリスは、ウェストミンスター憲章に基づき、旧イギリス領の諸国や属領などとともにイギリス連邦を構成している。
  • 大きな都市
    • イングランド
      • シェフィールド
      • バーミンガム
      • リーズ
      • リバプール
      • マンチェスター
    • スコットランド
      • エディンバラ
      • グラスゴー
  • 住民
    • 住民の89%(2005年)は都市部に居住する。
    • 多くはアングロ・サクソン系だが、ケルト系の人々も相当数いる。
    • 西インド諸島、アフリカ、南アジアなどから移住した非白人が人口の8%を占め、その大半はロンドンなどの都市部に集中している。
  • 公用語
    • 英語
    • ウェールズでは、英語とともにウェールズ語が公用語となっている。
    • 北アイルランドの山地ではケルト語派のゲール語の一種であるアイルランド語が使われる。
    • スコットランドのハイランド地方や島嶼部(とうしょぶ)ではスコットランド・ゲール語が使われる。
  • 宗教
    • 29%・・・英国国教会
      • 多くはイングランド居住者。
    • 11%・・・カトリック教徒
      • イギリス各地に分散。
    • その他の有力宗教
      • メソディスト
        • ウェールズを中心とする。
      • 長老派教会などのプロテスタン
        • スコットランドを中心とする。
      • イスラム教、ヒンドゥー教、シク教、ユダヤ教など。
        • 非キリスト教徒の中で最大グループを構成しているのはイスラム教徒。
  • 教育
    • 歴史的にイギリスの教育制度は、階級制を反映したものであった。
      • イートン校、ハロー校、ラグビー校などのパブリック・スクールと呼ばれる私立学校は、始めは聖職者の養成を目的としており、生徒たちはほとんどが有産階級と貴族の子供たちだった。
      • 19世紀(日本-江戸時代後期)になると、教育を受ける機会を一般大衆に広げることを目指し、イングランドとウェールズでは任意寄付制学校の制度が発展した。
      • 慈善・宗教団体により設立された任意寄付制学校は、1833年(日本-江戸時代後期)以降、国から財政的援助を受けるようになった。
      • 1870(明治3)年には初等教育法が成立し、これが全国的な初等義務教育制度に発展する。
    • 義務教育は5〜16歳。
      • イギリスの学校は、私立をのぞき大部分が国家の補助金を受けている。
      • 義務教育期間は、授業料は無料で、教科書代や給食費も不要。
    • 世界的に知られる大学
      • イングランド
        • ケンブリッジ大学
        • オックスフォード大学
        • ロンドン大学
      • スコットランド
        • エディンバラ大学
  • 経済
    • 産業革命以来の伝統的な工業国。
    • 農林漁業労働者は全就業人口の1%(2005年)にすぎない。
      • 農業の生産性は高く、地域内自給を優先する農業政策が進められた結果、食料の自給率は1970年代の40%台から70%台に向上している。
      • 国土の24%が耕地である。(2005年)
      • 主として高度に機械化された集約農業が行われている。
  • 林業
    • かつてイギリス全土の3分の2を覆っていた森林も、数千年にわたる人間活動の影響で、今では国土面積のおよそ11.8%(2005年)を占めるだけになった。
    • 全森林の約60%は個人所有で、再植樹が奨励されてきた。
  • エネルギー
    • イギリスは、世界にさきがけて原子力発電を開発し、1956(昭和31)年、世界初の商業的規模の原子力発電所が稼働した。
    • 原子力発電がイギリスの電力生産の23%を占めている。(2003年時点)
    • 近年では、天然ガスによる発電の比率が伸している。
  • 通貨
    • ポンド(1ポンド=100ペンス)
    • イングランド銀行が、イングランドとウェールズの通貨発券銀行。
    • ロンドンのシティは古くから金融の中心地として知られる。
  • 交通
    • 鉄道
      • 1830年(日本-江戸時代後期)世界初の鉄道がリバプール〜マンチェスター間で開通。
      • 1994(平成6)年、イギリス海峡の海底トンネルであるユーロトンネルが、イギリス、フランス両国所有として開業。
        • 建設は19世紀後半(日本-明治時代)に始まったが、何度も中断した。
        • トンネルの長さは50.5kmで、イングランドのフォークストンからフランスのカレーまで、イギリス海峡の海底130mを走る3つの並行したトンネルからなる。
        • 1つは貨物専用で、2つは乗客・車・貨物の輸送に使われる。
        • 貨物列車は最高時速300kmでトンネルを通過し、約90分で海峡を渡る。
    • 航空
      • 英国航空(ブリティッシュ・エアウェイズ:BA)
        • 1976(昭和51)年、エール・フランスとともに、コンコルド機を使って世界初の超音速旅客輸送サービスを開始。
        • 27年間、大西洋を往復してきたが、老朽化とコスト高などにより2003(平成15)年に運航終了。
      • おもな空港
        • ヒースロー、ガトウィック、スタンステッド、ルートン、マンチェスター、グラスゴーなど。
  • 郵便
    • 1635年(日本-江戸時代前期)、国の収入源とするために王室用の配達網が一般に開放されて最初の郵便局が誕生した。
    • イギリスの国内均一料金、切手による差出人払いなど、近代郵便制度の原則は19世紀(日本-江戸後期〜明治時代)にイギリスで確立し、世界に広まった。
  • 放送
    • BBC(イギリス放送協会)
      • 1927(昭和2)年設立の、視聴者からの受信料によって運営されている公共放送局。
  • 新聞
    • 全国紙
      • タイムズ
      • ガーディアン
      • デーリー・テレグラフ
      • インディペンデント
      • フィナンシャル・タイムズ
    • 大衆紙
      • サン
    • 2003(平成15)年から、それまで大判だった高級紙が大衆紙と同じタブロイド判に次々に移行して、判形では区別がなくなりつつある。
  • 環境
    • イギリスにおける環境保護の歴史は古く、クヌット2世が森林法を発布した1014年(日本-平安時代中期)までさかのぼる。
      • 全国各地に自然保護を目的として所有されている土地が無数にある。
      • こうしたトラスト運動の先駆けとして有名な民間団体ナショナル・トラストだけでも、25万haを超える土地を所有し、保護管理下においている。
  • 医療制度
    • 国民保健サービスの制度により、イギリスの医療は国営化され、すべての住民に対して無料の治療を提供している。
  • 政治
    • 立憲君主制
      • 成文憲法はなく、マグナ・カルタ、権利請願、権利章典などの歴史的な文書や、基本法、裁判所の判例(判例法)、慣習などが実質的な憲法となっている。
    • 行政
      • 国家元首はイギリス国王。
        • 王の権力は政府の長である首相と内閣とによって行使される。
      • 首相には下院第1党の党首が就任する。
      • 慣習により、閣僚は国会の上下両院の議員から選ばれる。
    • 立法
      • 国会が最高立法機関であり、国王、上院、下院で構成される。
        • 実質的に立法を支配しているのは首相と内閣。
      • 上院
        • 男女の世襲貴族、一代(生涯)貴族、2名の英国国教会大主教と24名の主教で構成される。
          • 世襲貴族は、1999(平成11)年まで、21歳になると自動的に上院の議席が与えられていた。
          • 一代貴族は、すぐれた業績をもつ各分野の人が政党などの推薦を受けて任命される。
          • 1997(平成9)年に発足したブレア政権は、公約に掲げていた上院の近代化に着手し、世襲貴族の議席を廃止した。
    • 司法
      • 陪審なしの治安裁判所のほかに、刑事事件を扱う刑事法院、民事事件を扱う高等法院と、控訴院がおかれている。
      • イングランド、ウェールズとは法体系の異なるスコットランドでは、裁判所の制度も多少異なる。
  • 地方自治 (はっきりいってよく分からないので混乱している可能性あり)
    • イングランドとウェールズ
      • 1970年代に再編・整備されたイングランドとウェールズの地方行政の構造は、広域自治体のカウンティ(州)と基礎自治体のディストリクト(市町村にあたる)の2層構造を原則とし、イングランドには6つの大都市圏カウンティが設置された。
      • 1986(昭和61)年、地方行政サービスの効率化を目的に、グレーターロンドン・カウンシル(GLC:大ロンドン市)と大都市圏カウンティを廃止。
        • その地域行政はそれぞれ、基礎自治体であるシティおよび32のロンドン・バラ(自治区)、計36の大都市圏ディストリクトに委譲された。
      • 他の地方でも、カウンティとディストリクトを廃止して新設の自治体であるユニタリー(統一自治体)への一本化をめざした。
      • イングランドの非大都市圏における1層制への切り替え作業は困難をきわめ、結局、ユニタリーへの再編が完了した地域と、旧来の2層制のままの地域、一部はユニタリーとなり、残りは2層制をとる地域の3種類が混在するという、複雑な形態になった。
      • 1996(平成8)年、ウェールズの行政単位は、ユニタリーに切りかえられた。
      • ロンドン全域を管轄する新しい広域自治体としてグレーターロンドン・オーソリティー(GLA)が2000(平成12)年に設置された。
    • スコットランド
      • オークニー諸島、シェトランド諸島、ヘブリディーズ諸島(ウェスタン諸島)がそれぞれ独立した島嶼自治体となったほかは、9地域(リージョン)53ディストリクトに整備された。
      • 1996(平成8)年、スコットランド(3島嶼自治体をのぞく)の行政単位は、ユニタリーに切りかえられた。
    • 北アイルランド
      • 26のディストリクトからなる単一層の構造となった。
  • 防衛
    • 基本的な安全保障をNATOに依存しており、NATOの防衛体制の維持に大きく貢献している。
      • 兵役は志願制
      • 核戦力を保有
      • 陸軍 海軍、王立空軍部隊、戦略核部隊に分かれる。
      • イギリス軍は国外にも配備されている。
  • イギリス世界遺産
    • 文化遺産
      • イングランド
        • ダラム城と大聖堂(ダラム州)
        • アイアンブリッジ峡谷(シュロップシャー州)
        • ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群(ウィルトシャー州)
        • ファウンテンズ修道院跡を含むスタッドリー王立公園(ノースヨークシャー州)
        • バース市街(バース・アンド・ノース・イースト・サマセット)
        • ブレナム宮殿(オックスフォードシャー・オックスフォード)
        • カンタベリー大聖堂、聖オーガスティン修道院と聖マーティン教会(ケント州カンタベリー)
        • ソルテア(ウェスト・ヨークシャー州)
        • ダーウェント峡谷の工場群(ダービーシャー)
        • 海港商業都市リヴァプール(マージーサイド州)
        • コーンウォールとウエスト・デヴォン鉱山の景観(コーンウォール州・デヴォン州)
        • ローマ帝国の国境線
        • ロンドン
          • ウェストミンスター宮殿、ウェストミンスター寺院、聖マーガレット教会
          • ロンドン塔
          • キュー王立植物園
        • 大ロンドン
          • 河港都市グリニッジ
      • ウェールズ
        • グウィネズのエドワード1世の城郭と市壁
        • ブレナヴォン産業用地
      • スコットランド
        • エディンバラの旧市街・新市街(ロージアン州)
        • オークニー諸島の新石器時代の遺跡中心地
        • ニュー・ラナーク(サウス・ラナークシャイア)
      • 北アイルランド
        • ジャイアンツ・コーズウェーとコーズウェー海岸(アントリム州)
      • イギリス連邦諸国
        • バミューダ諸島の古都セントジョージと要塞(セントビンセント・グレナディーン)
    • 自然遺産
      • イングランド
        • ドーセットと東デヴォンの海岸(デヴォン州・ドーセット州)
      • 海外領
        • セントヘレナ
          • ヘンダーソン島
          • ゴフ島野生生物保護区
    • 複合遺産
      • スコットランド
        • セントキルダ島
  • 参考:エンカルタ2007/Wikipedia
2011.10.09