- モンスーンという言葉はアラビア語で「季節」を意味するマウシムに由来。
- ユーラシア大陸の地上気温の季節変化は、大陸を取り囲む海洋上の気温の季節変化よりも大きいので、夏季と冬季に陸上と海上で気温変化の差が生じ、それが原因で広範囲でモンスーンが発生する。
- 6月から10月までの夏季には南西のモンスーンがインド半島方向に吹きつける。
- この風はインド洋から湿った空気を内陸部に運び、そこで激しい雨を降らせる。
- そのため、モンスーンは、日本でいう梅雨のようにインド内陸部や南アジア、東南アジアでは、風の名前というより雨季のイメージが強い。
- 夏季から冬季に変わると、モンスーンの風向きは、反対方向(北東風)に変わり、乾季をもたらす。
- インド洋では、このモンスーンを利用して、西アジア、東南アジア、中国を結ぶ貿易が行われた。
- 5世紀(日本-古墳時代中期)にローマ帝国が崩壊してからは、道中の危険や輸送効率から、シルクロードにかわって、海上交通が発達した。
- 中世には、中国人やアラビア人の活躍で、造船の技術や航法が発展した。
- やがてこれらの技術は、マルコ・ポーロによってヨーロッパに伝えられ、大航海時代につながる。
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