- 1858(日本-幕末)〜1947(昭和22)年
- プランクの初期の研究は熱力学であり、エントロピーの概念を明確にすることだった。
- 1890年代後半(明治28-)から、黒体放射の研究に取り組み始め、黒体から放射されるエネルギー分布を求めようとした。
- 1900(明治33)年、エネルギーはある微小単位の整数倍の値を非連続的にしかとらない、という革命的な仮説をたて、この微小単位を量子と呼んだ。
- 彼は量子論をさらに発展させて自然界の普遍定数(プランク定数)を導きだした。
- プランクの放射則によれば、各量子のエネルギーはプランク定数に放射振動数をかけたもの。
- しかし、彼の説は、光や物体からの放射は波動であるとする考えに取って代わるには至らなかった。
- 今日の物理学者は、電磁放射は波動と粒子の性質を併せもっていると考えている。
- プランクの考えは物理学のまったく新しい領域である量子力学を切り拓く基礎となり、原子力など新分野の研究の基盤ともなった。
- 1918(大正7)年、ノーベル物理学賞が授与された。
- 1930(昭和5)年、当時のドイツの指導的な科学者の集まりだったカイザー・ウィルヘルム科学振興協会(のちのマックス・プランク科学振興協会)会長に選ばれた。
- しかし、1933(昭和8)年、権力を掌握したナチス体制を公然と批判したことから、協会を追放される。
- 会長に復帰したのは第2次世界大戦後だった。
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