- 同年に提起された大躍進政策によって急速に全国にひろまった。
- 1949(昭和24)年の中華人民共和国成立後、農業生産を向上させるために、互助組、初級合作社、高級合作社といった農業集団化が行われたが、これをさらに発展させ大躍進政策の実行単位として組織された。
- 人民公社は、工・農・商・学・兵が結合した「政社合一」体とされ、農業生産以外にも、行政、経済、学校などの教育機関、軍事、医療などの部門も併せもった。
- 大躍進の過程で著(いちじる)しい弊害を生みだしたため、1961(昭和36)年に再編され、生産隊・生産大隊・公社の3段階からなる組織に改められ、資本の所有権がそれぞれに移された。
- 各農家は耕作地にわずかに自留地を持ち、そこから得た収入を、低い賃金の足しにすることが可能となった。
- 文化大革命後の1978(昭和53)年には、農業政策の大転換が図られ、農家の生産意欲を向上させるため農業の請負制とともに自留地を拡大する政策がとられた。
- その後の改革開放政策のもとで人民公社はしだいに解体され、郷政府と生産組織が分けられるようになり、1982(昭和57)年の憲法改定により事実上活動を停止した。
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